2018年1月24日
ジョブウェブ 新治 嘉章 代表取締役社長
「前年と比べて、内定承諾率や選考の承諾率は向上しましたか」。18年卒採用の最大の課題は内定承諾率も含めた選考の移行率の向上だと考えています。そして、「その課題に向けて何か解決策は予定されていますか」。これに対して考えられていないことが19年卒採用ですでに起きている課題ではと考えています。
解決策を考えられていない原因の多くは、「インターンシップを含めた早期母集団形成に時間を取られていること」です。前年の辞退率を考えると、一定の母集団数が必要。しかし、早期活動の競争も激化しているため前年よりも難易度が増し、母集団数の改善に時間が取られています。このサイクルから抜け出すには、採用活動のKPIを母集団人数ではなく、採用ターゲットの出現率に置き、施策の効率性を高めてはいかがでしょうか。
売り手市場化で、選考中の学生一人一人と向き合うことの重要性が高まる中、ターゲットではない学生との接触は避けたいはずです。採用ターゲットの出現率を高めるには、ターゲットがどのようなニーズを抱いているか。そして、そのニーズに自社は何が応えられるか。このニーズと自社が応えられることの合わさることが施策となります。
当社でもインターンシップに変わる施策に取り組んでいますが、社内の研修や勉強会に学生枠を設けても良いかもしれないですし、動画などのウェブコンテンツで常に見れる状態の方が学生は助かるかもしれません。
採用ターゲットのニーズが想像つかない場合は、ターゲットがどのような学生生活を過ごしているかを整理します。学生生活は何に取り組んできたか、どんな人との接点が多そうかなどです。ターゲットの学生生活が想像つかない場合は、ターゲットの抽象度が高いか、逆に求める要素が多すぎて人物が想像つかない状況かもしれません。
採用ターゲットのニーズに応え続ける採用活動ができていれば、必然的に承諾率や移行率が高まっていくはずです。自社の採用ターゲットはどのようなニーズを抱いていそうでしょうか。
配信元:日本人材ニュース
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