2022年2月28日
2020年度の求人情報提供サービスの市場規模は4150億円で前年度比45.9%減となったことが、全国求人情報協会の集計で明らかとなった。
求人情報提供サービスの市場規模は2018年度まで増加していたが、2019年度に減少に転じ、2020年度はさらに落ち込んだ。
【市場規模の推移】
2015年度 7402億円
2016年度 7954億円
2017年度 8530億円
2018年度 9528億円
2019年度 7669億円
2020年度 4150億円
なお、ソーシャルリクルーティングやアグリゲーター、クラウドソーシングといった新形態サービスの市場規模は、この数字には含まれておらず、2020年度は1886億円で前年度比69.1%増となっている。
2021年の年間求人広告掲載件数は、職種別件数合計で1089万209件(前年1143万1302件)で、前年比4.7%減少した。
求人広告掲載件数は4月まで前年同月比マイナスが続いたが、5月以降はプラスに転じている。
雇用形態別では「正社員」が前年度比プラスとなったものの、全体の7割を超える「アルバイト・パート」の伸びが鈍く、「人材派遣他」とともにマイナスとなった。
掲載件数上位10職種では「専門(医療・福祉専門職)」(32.3%増)、「生産工程」(30.3%増)、「サービス(医療・福祉サービス)」(5.5%増)、「事務」(3.6%増)、「運搬・清掃・包装等」(3.1%増)が増加した。
一方、「サービス(給仕)」(18.2%減)、「販売(販売)」(16.8%減)、「サービス(接客)」(14.0%減)、専門(教員・講師・インストラクター)(13.1%減)、「サービス(調理)」は減少した。
これを正社員だけでみると、「生産工程」(88.2%増)、「専門(医療・福祉専門職)」(45.6%増)、「専門(技術者・研究者)」(34.8%増)、「建設・採掘」(29.6%増)、「販売(営業)」(29.3%増)、「事務」(22.3%増)、「運搬・清掃・包装等」(12.2%増)、「サービス(医療・福祉サービス)」(10.6%増)が増加した。
一方、「サービス(給仕)」(45.8%減)、「販売(販売)」(6.2%減)は減少した。
調査は、2021年10月、求人広告を印刷・WEB 等の自社メディアに掲載して提供する事業者とSNS等により求人等の情報サービスを提供する事業者663社を対象に郵送で実施し、140の有効回答を得た。
配信元:日本人材ニュース
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