「この研修に意味ってあるの?」新卒新入社員の本音
2019.04.18
- ビジネス
春は多くの企業で新卒新入社員を迎える時期。研修内容は企業によってさまざまですが、自分が新入社員だった頃、この研修は意味があるのかと疑問に感じたことはありませんか?新卒研修を価値あるものにするためにも、新卒者の本音をチェックしてみましょう。
社会人にとって研修は必ず通る道
新卒新入社員だけでなく、社会人になれば必ず研修があります。これから働く会社をより深く理解するための研修や、基本的なビジネスマナーの研修、対応力や判断力を身につけるための研修など、目的はさまざま。
しかし、今までに研修を受けて「この時間は果たして役に立つのだろうか?」と疑問に思ったことはありませんか?いくら会社側が準備したところで、研修を受ける側にその目的が伝わっていなければ意味がありません。
新卒者にとっては初めての研修ということで気合いが入るものですが、何年もその会社で働いている人とは意識が違うのも事実。新卒研修に対する本音を知ることで、研修の時間をより充実したものにすることができるはずです。
本音①大人数すぎる!
新卒研修は、大体新卒者で集められて一度に行われるのが一般的です。しかし、あまりにも大人数だと内容が希薄になりやすいのが難点。
参加している新卒者の本音もあまり良いものではありません。大人数だと一人一人の理解度や考えていることを確認することが難しいので、どうしても大雑把な内容になってしまう傾向があります。
少人数に分けて研修を行うようにすれば、もう少し具体的な内容に踏み込みやすいでしょう。一人一人の確認もとりやすいので、より意義のある研修に近づきます。
本音②これって業務に関係ある?
数ある研修のなかでも、精神論のような抽象的な座学に対しては「退屈」と感じる人が多いです。特に、業務とかけ離れた内容の座学は、研修を受けているうちに本音では「この研修は意味がないのでは?」と考え始めてしまいがち。集中力も途切れてしまうでしょう。
研修の内容が業務の話と切り離されていると「全く関係のない話」と捉えられやすいです。実際の業務にはどのように活かせるのか、などの具体的な例を出しながら話すと良いでしょう。
本音③常識としてすでに知っている
ビジネスマナーの研修についても、新卒者の本音はシビアです。基本的なビジネスマナーはすでに知っていて、時間やお金をかけてまで行う必要はないと考えている新卒者もいます。
今の時代、ネットで簡単に情報収集ができるので、基本的なマナーは教えてもらうほどではないと考えている方が多いのかもしれません。
ビジネスマナーの研修を行う場合は、方向性をはっきり決めておくとより意義のある研修が可能です。業務によって専門的なビジネスマナーもあり、ネットでは情報を得られない分野もあります。常識的なビジネスマナーはほどほどで十分でしょう。
本音④目的がよく分からない
体育会系の研修は、あまり評判がよくありません。業務に関係があるものであれば良いのですが、関係性が見出せない研修に対しては「やる意味がわからない」「疲れるだけ」という本音を抱かれてしまいます。
たとえば、大声を出すなどの研修。販売員など普段声を出す業務であれば意義があると言えますが、接客とは無縁のエンジニア職などでは役に立ちそうにありません。
体を動かすことはリフレッシュ的に行うと効果的ですが、体育会系中心の研修になると体力も消耗し、本来の目的がぼやけやすいです。目的をはっきり提示することによって、研修への身の入り方も違ってくるでしょう。
モチベーションが上がる研修が理想
当然ですが、新卒者は業務の内容に明るくありません。それはつまり、この研修がどんなことに繋がるのか、という思考がまだまだ未発達ということ。「こんな目的がある」ということをはっきり伝えたり、「実際の業務とこんな関係がある」と説明したりすることが大切です。
目的や業務との関係性が分かれば、モチベーションが自然と上がります。モチベーションが上がる研修であれば、大変意義のある時間を過ごしたと感じてくれるでしょう。
新卒者の本音に配慮して、お互いに意味のある新人研修を実施してください。
配信元:日本人材ニュース
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