前回、面接の場で「質問に答えない学生が案外多い」ということについて
お伝えしました。会話として噛み合っていない答えを返してしまう。思い
当たる方も多いと思います。今日は、これについて私が考えた原因を
2点お伝えしたいと思います。
私の考える理由は以下の2つです。
1.自己分析や事前準備のし過ぎで、
言いたいことで頭が一杯になってる。
2.誰かと真剣に喧嘩したり、議論したりせず、
雑談しかしたことがない。
■言いたいことで頭が一杯
まず1.について。
明日は面接。緊張で眠れないこともあるでしょう。自己分析をしても
自分にアピールすべき点など見つからないと、悲観にくれることも
あるでしょう。しかし、だからと言って「あれも言わなきゃ、これも
伝えなきゃ」と頭の中を一杯にしてしまっては、面接官とまともな
対話はできません。
「自己PR」と言われたら、学生時代の経験から自分が誇れるエピ
ソードを、簡潔に述べることが求められています。
「志望動機」を聞かれたら、「職種への興味」や「業界への志望動機」
ではなく、自分なりに調べた範囲で企業の特徴や他社との違いを
述べることが求められています。(就職活動中で、まだ明確ではない、
と言い切るのも一つの手です)
■喧嘩や議論をしたことがない
また2.については、自分が日頃、友人とどういう会話をしている
かを注意してみると気づきがあるでしょう。
例えば、学生2人にありがちな会話。
自分:「次の英語の授業、超かったるいんですけど。休まない?」
友人:「っていうかさー、就活してるんだけど、業界決めた?」
自分:「お、あの子カワイイ」
こういったやりとりは、日常会話であれば特に問題になりません。
しかし、これが仕事のやり取りだったとすると大いに問題が
あるのです。この友人同士は、仲良く会話しているように見えて、
まったく噛み合ってないからです。それぞれが、言いたいことを
言っているだけです。
面接官が何を聞いているのか。なぜその質問をしているのか。
それを今一度、自分なりに想像して会話するようにしましょう。
面接はコミュニケーションの場であって、自分が言いたいことを
まくし立てる場ではないので、くれぐれも注意してください。
☆次回をお楽しみに!