私は自己分析を行う際に、自分が「自然と続けている、考え方・感情の抱
き方・行動の仕方」に着目しました。
自分の考えや感情のままに行動し、それを自然と続けていること、それは
つまり、自分らしさを発揮できる、自分にしかない「才能」であると考えます。
そこで今回は、「自然と続けている、考え方・感情の抱き方・行動の仕方」
を「才能」と呼び、それについて考えます。
■「才能」を判断基準にする
私は「才能」を指針として、自分の立つフィールドを決めていくのが良いと
考えております。なぜなら「才能」を発揮できるフィールドで生きることが、
上手な生き方だと思うからです。
私の言う「才能」について理解を深めて頂きたいので具体例を考えて
みます。
■「才能」を活かしたイチロー
突然ですが、マリナーズのイチロー選手について、どのようなイメージを
お持ちですか?
・ヒットをたくさん打てる。
・足がとっても速い。
・肩が強い。
それでは野球のプレーを用いずに、彼のイメージを伝えるとしたら、
どのような表現になるでしょうか?
・競争心が強く、負けず嫌い。
・ストイックで上昇志向が強い。
・チームを引っ張る情熱的なリーダー。
大体このような言葉をイメージされるかと思います。イチローの「才能」
を、行動・思考の両方のレベルで見てみます。
行動レベル...野球の技術が卓越している。特に外野手・1番打者として
の技術が卓越している。
思考レベル...競争心・上昇志向・リーダーシップが強い。
中心選手としての才能がある。
これらは、イチローの生まれ持った気質・身体的能力、育った環境、
および出会った人々によって身に付いた特徴だといえるでしょう。そして
イチローは自分の特徴を最大限に活かせるフィールドを選び成功を収め
ているのではないでしょうか。
もしイチローがサッカー選手だったら世界には名を馳せないでしょうし、
もしイチローが保守的な階級社会に属していたとしたらその組織の中
では厄介者扱いされてしまうのではないでしょうか。その時イチローは
今ほど成功しないでしょうし、幸せにもなれないでしょう。
「才能」を活かすという観点で見てみますと、皆さんの就職活動にも同じ
ことが言えるのではないでしょうか。
■「才能」を自覚しよう
就職活動を経た先輩として、私から皆さんにお伝えするとすれば、
イチローのように、自分の才能を発揮できるフィールドを選んで頂き
たいということです。そのためには、自分の過去・現在をよく観察して、
行動・思考それぞれのレベルで「才能」を自覚することです。
就職活動は、個人と企業のマッチング活動です。
「才能」を自覚せずに内定を獲得できる人は稀ですし、内定し就職
しても「才能」を活かせないフィールドであったとしたらアンハッピー
ですよね。
特に人生の分岐点で、どういう思考を基準にしたかを振り返るのは
お勧めです。たとえば
・大事な大会や、大学受験に対して、どんな心構えで取り組んだか?
・3月11日の震災の最中、どのような感情が沸き起こったか?
・日本の政治・経済・社会の状況を見て、どのような行動をとったか?
といった事柄について考えてみてはいかがでしょうか。
就職活動は自分を知り、自分の望む生き方を考える絶好の機会です。
皆さんの就職活動、そして人生が素晴らしいものになるように応援しています!
☆次回もお楽しみに。