■「コンサルティング」「ソリューション」「ビジョン」
学生さんとの面接で、必ずと言って良いほど遭遇するのが「カタカナ語」
です。例えば「コンサルティング」、「ソリューション」、「ビジョン」などで、
比較的新しいビジネスや、ビジネスに関する考え方が日本に入ってきた
時に流行する傾向にあります。
例えば「どういう会社で働きたいと思いますか」という面接官の質問に
対して、このように答えた学生がいました。(つい先日の話です)
「明確なビジョンがあるコンサルティング会社で、優れたソリューション
を提供できるようになりたいです」
ところが面接官は、この回答では釈然としません。まるで煙に巻かれて
いるような印象を持ってしまうのです。
■裏目に出やすい「カタカナ語」
学生さんの思考をより具体的に探るため、面接官は更に質問をぶつけて
いきます。
「では、コンサルティングとは、具体的に何をすることだと思いますか」
この後の反応が、鈍い学生さんが多いのです。
面接官:「コンサルティングとは、具体的に何をすることだと思い
ますか」
学 生:「具体的には・・・問題を解決することだと思います」
面接官:「どんな仕事でも、問題解決は日常茶飯事だと思いますが、
特にコンサルティング業界に興味があるのはなぜですか」
学 生:「えっと・・・それは・・・」
面接官:「先ほど、ソリューションを提供したいと言っていましたが」
学 生:「はい」
面接官:「ソリューションって、どういう意味で使っていますか」
学 生:「・・・」
いかがでしょうか。曖昧な解釈のままでは、深い思考は得られません。
特に「カタカナ語」は解釈が人によってズレ易く、就業経験に乏しい
学生が安易に使うと裏目に出てしまいます。
■「カタカナ語」をうまく使う方法
このような面接になってしまうと、自分の頭で物事を考える力が弱い
のではないか?という印象を残してしまう可能性が高いです。
逆に、そういう性質の言葉だと理解した上でカタカナ語を利用し、
自分なりの言葉で解釈を付け加えるような使い方をすれば、
思考力をアピールする機会にもなるのです。
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☆次回もお楽しみに。
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