■置いてけぼりの就活生
はじめまして。インソースで学生スタッフとしてアルバイトをさせていただいている、矢澤ちひろと申します。私は都内の大学に通い、法律を学んでいる4年生です。5月にゼネコンに内定をいただくことができ、今はインソースにてアルバイトの毎日です。
大学ではゼミの活動が忙しく、3年生時には12月までゼミ活動にみっちり取り組んでいました。そのため、私の就職活動はスタートが遅く、周りの学生が大学の就活セミナーや合同企業説明会に足を運ぶ中、自分ひとりが置いていかれているような気持ちで過ごしました。
そんな就職活動を終えて思うのは、就活は「費やした時間の【長さ】ではなく、【密度】で決まる」ということです。私は周りよりスタートが遅かった分、少ない時間の中で何を優先するか、またいかに多くの情報を吸収するか、ということを考えながら、就職活動に取り組みました。
今回は、「時間がない」「出遅れてしまった」という学生のみなさんにむけて、私なりの体験記をご報告させていただきます。
■「やりたいこと」をとことんやる
上述の通り、私は時間がないことが最大のウィークポイントだと考えていました。そのため、「みんながやっているからES講習に通う」「みんなが行くから合同説明会に行く」という考えを一切捨て「自分が何をやりたいのか」という基準で就職活動にあたりました。
自分が「やりたい」と思えばOB訪問にも沢山チャレンジしましたし、全く知り合いがいなくても、面白いと思ったセミナー等にどんどん乗り込んで行きました。
見ず知らずの方に電話をしたり、説明会後に名刺を頂いたりするのは非常に緊張しました。また、知らない企業や他大学の学生たちの中一人でセミナーを受けるのも、すごく心細かったことを覚えています。
それでも、自分が「やりたい」と思えば多少怖かったり心細かったりしても諦めることはありませんでした。
■すべて「自己責任」は、怖いけれど成長の糧
ここで「良かった」と思うのは、全ての行動において、判断基準が完全に自分にあったことです。判断基準が自分にあると、成功も失敗も責任は自分に戻ってきます。責任が自分にあるなら絶対に失敗したくないと思うし、「何かひとつでも多く学んでやろう」というエネルギーになりました。
仮に、「友達が行くから」OB訪問に行く、とか「就活生は行って当前だから」セミナーに参加すると思っていた場合、責任の所在があいまいで、学びは少なかったと思います。
■時間は「費やす」のではなく「使う」もの
ただ、「友達が行くから」、「就活生が行くから」と考えることが悪い、と言っているわけではありません。そこに自分なりに参加する意味を見出せるなら、価値ある経験になります。
ただそれが本当に自分の「やりたいこと」ではないなら、「時間がない」「出遅れてしまった」という学生にとっては、費やした時間が負担になってしまいます。
判断の難しいところですが、行動する前に本当にやりたいのか、それから自分は何を学ぶのか、という発想を持ってみることで、やはり時間の使い方は確実にうまくなると、私は思っています。
■「やりたい」仕事のための、「やりたい」就活
就職活動は、各自がバラバラに授業を受け、サークルに励んでいたそれまでの大学生活とは違って、周りが一斉に動き出している気がして、あせったり悩んだりする日々が続きます。
「みんなはもう説明会に行っている」
「みんなはもう面接の日程が決まっている」
「みんなはもう最終面接を受けている」
・・・などなど、みんなの動きが気になって自分だけが取り残されていないか、不安で仕方なくなることもあるでしょう。
それでも、自分が「やりたい」と思う仕事のために、「やりたい」と思った就職活動をしているのならば、多少目に見える進度が違っていても、成果の面では遜色ありません。
「時間がない」「出遅れてしまった」という学生のみなさんにも、効率よく、密度の濃い就活期間を過ごしてもらえたら良いな、と思います。
☆次回もお楽しみに。
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