あれやこれやで多忙を極めていると、ついつい目前の仕事を片付けることに終始してしまいがちです。また、忙しいときに限って、何か問題が発生するものです。
しかし、これらのトラブルのほとんどは、マネジメント力があれば、防ぐことができます。
例えば、
(1)余裕がなく、部下や後輩への指導を怠り、信頼を失ってしまう⇒これは"部下指導"に問題
(2)非常に重要な業務だったのに、急ぎではないと放置してしまい、後で大変な思いをする ⇒これは"目標管理"に問題
(3)トラブル発生時に統一されたルールが無いために、さらに大きな問題に発展してしまった ⇒これは"リスク管理"に問題
インソースの研修で学んでいただく「仕事の段取り」は、日常業務のマネジメントと、上記のような問題を起こさないためのマネージャーの基礎スキルです。
■「部下指導」「目標管理」「リスク管理」
研修では、まず、管理職の方が、段取り良く仕事を行うために必要な以下の3つのスキルを強化します。
(1)「部下指導」(部署内のコミュニケーションアップ=情報の共有)~適切な「ほめ方」「叱り方」を学ぶことで、コミュニケーション力をつけ、部下の仕事力を高める
(2)「目標管理」(目標を定め、それを確実に実施する"道すじ"を具体化)~優先順位が高く、かつ、実現可能な目標を作成・実施する技術を学ぶ
(3)「リスク管理」(起こり得るリスクの存在を全員で情報共有。解決策を考える)~研修中、起こりうるリスクをそれぞれ10例挙げ、その対応策を自分で考えてもらう
※研修の中で、受講生の方に、「目標管理シート」や「リスク管理シート」を作成していただくなど、問題を顕在化し、その解決方法を考えていただきます。研修で作成いただいた成果物(シート)は、自社に持ち帰っていただき、研修の翌日から業務改善に役立てていただきます。
■"管理職"に求められる日常業務のマネジメント
また、「段取り力強化研修」では、上記の3つのスキルの強化とともに、日常業務のマネジメント力の向上もはかります。
(1)自分の"思考のプロセス"を徹底的に教え込む
"管理職"と部下が、同じ「情報」を基に、同じ「判断」・「結論」にたどりつくよう、部下に自らの思考プロセスを徹底させます。部下と情報や思考プロセスを共有しないと、リスクの共有がはかれないなど、組織全体の仕事に対するマネジメントが不徹底なものになります。
(2)課題解決における判断のポイント
社会や仕事が複雑化するなか、"管理職"が判断のポイントで非常に迷っています。そこで、研修では、グループワークを通じて、自社に蓄積されている、過去の"残すべき"良い判断軸を洗い出すとともに、これから時代に応じて新たに必要な判断のポイントを考えていただきます。