【内気営業「中島」のマル秘営業テクニック】
内気営業「中島」のマル秘営業テクニック 【28】
インソースの中島です。
私たち内気な人は、「うまく話せない」と思うとき、口には出ない
けど言いたいことっていっぱいありますよね。(そんなことないで
すか?)私の場合は、そうなんです。細かい「言いたいこと」のか
けらみたいなものがうずまいていて、いろいろ言おうとした結果、
緊張とあいまって、結局よくわからないことを言っている、というこ
とが多いです。
■聴き役に撤する
そういうときは、下手に話そうとするのをやめて、聴き役に撤しま
しょう。これは私、本当にそう思います。自分が多く話すよりお客
様がいっぱい話してくれた方が、お客様もスッキリした顔をして、平
和に終われます。大事なことは、その「きき方」なんだと思います。
とにかくよく頷き、よくメモを取りながら一生懸命きくこと。また、ふっ
と思った疑問はお客様に質問してみること。私が大事だと思うのは、
以上の3つです。
■きちんと聴けば喜んでもらえる
大手保険会社のお客様のところに、初めてお伺いしたときのことで
す。お客様の部署は営業職だったのですが、私は保険の営業のこ
とをよく知りませんでした。初めてだったので、いろいろと商品のこと
を話そうと思ったのですが、話すべきことがぼんやりしていて、何を
話したら良いのかがわかりませんでした(お客様の仕事をよく知らな
かったからだと思います)。
いろいろと話したいところをぐっと我慢しまして、お客様のお困り事を
まずお聞きしましたところ、お客様は素直に現在の状況をお話くださ
いました。さらに、「保険の営業が3種類ありまして~~」と、本当は私
が勉強していなければならなかった基礎知識の部分まで、教えてくだ
さいました。
最後には、「一生懸命きいてくれているし、メモもとってくれるから、も
っと話したくなる」とおっしゃってくださいました。
■今の上司・松木からのコメント~「聴く」は内気な営業の主戦場
聴くことは、内気な営業の主戦場です。いいところに気が付きましたね。
営業は一般的に自分の商品やサービスを売ろうと必死にアピールし
がちです。買ってもらおうと一方的に話を進め、お客様を納得させよう
とします。景気のいい時代はこういった営業がせめぎ合いを繰り広げて
いましたが、最近ではお客様が慎重になっているため、こういった営業
が苦戦しています。
ここで内気な営業の出番です。慎重になっているお客様は「自分の話を
よく聴いてほしい」と思っています。どんなお客様にも細かい事情や状況
があります。それをしっかり聴いて理解した上で提案してほしいという想
いが強くなっています。話を聴くことを苦に思わない内気な営業の強みを
最大限活用して聴き役に徹してみましょう。話してもらえた時間が長いと
それだけ信頼してもらえた証になり、成約率も高まるものです。
「きみは営業に向いてない」
周りの人にさんざん言われていながら入社早々営業担当になってしまった中島が伝える、営業の頑張り方