【「売れる営業」になるための基本】
「売れる営業」になるための基本 【7】
■分かりやすく話すための「声」
口をしっかりと開けることに心がけ、相手の表情を見ながら、全員に聞こえる大きい声量で話しましょう。また、声に強調をつけると説得力が増します。
言葉のクセには十分注意します。語尾は強すぎず、伸ばさないように心がけます。また、無意識に出るクセに「ノイズ」があります。「ノイズ」とは意味のない「え-」「あのー」「まあー」などのことばを指します。これが多いと自信のない、不正確な印象を与えます。
■分かりやすく話すための「間の使い方」
要点、重要事項を言う前、言った後、質問をなげかけた後、意図して間を置きます。また、聞き手の理解にあわせて、間を空けます。休みなく話さないように気をつけましょう。
■敬語(尊敬語・謙譲語・丁寧語)をマスターする
ビジネスパーソンにとって適切な敬語を話すことは、周囲との人間関係を築いていくための基本です。その敬意の示し方によって、「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」の3種類に分けられます
尊敬語~敬うべき相手の動作や状態を表す言葉。上司や外部のお客さまに使う。
いらっしゃいます(いる)、なさいます・~されます(する)
いらっしゃいます・おいでになります(行く)
いらっしゃいます・お見えになります・お越しになります(来る)
おっしゃいます(言う)、ご覧になります(見る)、召し上がる(食べる)
謙譲語~(敬うべき相手に対して)自分の動作や状態をへりくだって表す言葉
おります(いる)、いたします(する)、参ります・伺います(行く)
申し上げます(言う)、伺います(尋ねる)、拝見します(見る)
伺います・拝聴します・承ります(聞く)
存じております・承知しております・存じ上げております(知っている)
頂戴いたします・いただきます(食べる)、差し上げます(あげる)
いただく(もらう)、存じます(思う)
丁寧語~職場では常に丁寧語を使う
公私を区別して、職場では「~です」「~ます」「~でございます」を使いま
す。
【美化語】動作や名詞の前に「お」や「ご」をつけて使います。
相手の身体(状態)~お耳、お口(ご健康、ご病気)
相手の所有物~お召し物、お子様、お車(×:動物、植物、カタカナ語など)
相手の動作~御出席、お出かけ
こちらの動作~お届けいたします
■「~いただく」と「~くださる」
「~いただく」と「~くださる」は、使用場面が多い反面、間違いやすいので注意が必要です。「~いただく」は「~もらう」の謙譲表現、「~くださる」は「~あげる」の尊敬表現です。ですので、相手がした行為に対しては「~くださる」が、自分の行為に対しては「~いただく」を使用しましょう。
例:「資料をご送付くださいまして、まことにありがとうございます。」
(「送る相手」が主体)
「確認しましたところ、資料は○日に確かに頂いております。」
(「受け取る自分」が主体)
■ビジネスでよく使う敬語表現~()内は相手側から表現した言葉
自分・・・わたくし(そちらさま・皆様方)
自分の組織・・・わたくしども(御社・貴社・そちら様)
だれ・・・どちらさま・どなたさま
あの人/その人・・・あちら(こちら)の方/あちら(こちら)さま
一緒の人・・・お連れ様・お連れの方・御一緒の方
老人・・・お年寄りの方・御高齢の方
(他者の)家族・・・お父様・お母様・お兄様・お姉様・ご子息様・お嬢様
今日/明日/あさって・・・本日(ほんじつ)/明日(あす・みょうにち)/
明後日(みょうごにち)
きのう/おととい・・・昨日(さくじつ)/一昨日(いっさくじつ)
午後一時・・・13時(じゅうさんじ)
27日・・・27日金曜日(にじゅうななにち きんようび)
☆次週につづく
「きみは営業に向いてない」
周りの人にさんざん言われていながら入社早々営業担当になってしまった中島が伝える、営業の頑張り方