■お悩み相談
最近お取引先から「君は服装にもう少しお金をかけた方がいいよ」と言われました。私のスーツは3年ほど着たもので、少しくたびれきていますが、まだまだ着られると思っています。加えて、今は趣味のバイクレースにお金がかかるので、スーツを買う余裕が全然ありません。お客様であっても、外見で人を判断するのはあまり良くないと思います。
(外車ディーラー営業担当者)
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☆コミュニケーションのコツ
営業担当者として服装・身だしなみは「こざっぱり」として、
相手に不快な感じを与えない
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【ノウハウ解説】
●売っている商品に合わせた外見をする
営業における「自分の演出」で大事な点は、まず、「自分の打っている商品に合わせた外見にすること」です。
高いものなら、高いものを売っているような外見、姿が必要です。
お客様に「みすぼらしい」と思われては、営業としては問題アリです。
営業担当者として、知るべきことは、自分の好きな服装・髪型・外見で営業活動をすると、競争相手に負けてしまう場合があるということです。
個人の自由で趣味にお金をかけるのもいいですが、営業成績が出なければ給料も上がりません。
服装にもお金をかけるべきです。
商品や業界に関する知識を持っているかどうかは、外見からも判断可能です。
ファッション業界で、店員さんがぱっとしない格好をしていたら、買う気がなくなりますよね。
「この人、服のこと全然分かっていないな」と思ってしまいます。
服装も含めて、「外見や雰囲気に、いかにその人がその道のプロであるかが滲み出る」ということです。
プロであること、それが営業における最大の自己演出になるといえます。
●身だしなみは「こざっぱり」とする
営業担当者は服装だけでなく、口臭、体臭、寝グセなど身だしなみにも注意すべきです。
意外とこの点がマズイ営業担当者がけっこういます。
「こざっぱり」としているとは、以下のことができている状況です。
「毎日、朝、必ず顔を洗う」「ヒゲを剃る」
「お化粧をきちんとする」「口臭、体臭をさせない」
「きちんと洗濯され、糊の利いたシャツを着る」
「ズボンの折り目がきちんとある」「過度にカジュアルな格好はしない」
「靴は磨いてある」「自分にあった背広を着る」...などです。
●外見を変えることで営業力をアップさせることもできる!
営業として、ビジネスパーソンとして、自分の外見(ハンディ)を自覚して、それをバネに(武器に)していくのが営業のあるべき姿です。
とりたてて外見に特徴のない方にオススメなのが、「サプライズ小作戦」です。
外見の中で、たった一箇所、変な所を作るのです。
たとえば、真面目そうな人が地味なネクタイではそのまんまですが、どうぶつ柄、お正月なら門松柄のネクタイなどをしていたらいかがでしょうか?
お客様に「おや?」と思わせたら勝ちです。
お客様から話の糸口を作ってくれます。
身だしなみ、姿勢、態度など外見は用意した営業資料よりも先に、お客様の目に入ります。
そして最初にあなたと、あなたの会社の能力を推し量る材料となります。
服装・身だしなみは、最初の無言のプレゼンテーションと言えるでしょう。
「きみは営業に向いてない」
周りの人にさんざん言われていながら入社早々営業担当になってしまった中島が伝える、営業の頑張り方