今回から、マナー・コミュニケーションの応用編である、「クレーム対応」の
ポイントをご説明します。
■クレームを解決する4つの基本手順
クレームは近年、複雑化しています。しかし、よほど悪質なクレームでない限り
1.クレーム対応前に「組織を代表している」という意識を持つ
2.「お詫び」・「お客さまの話を聴く→訊く」・「誠実に対応する」
3.事実の確認をする ~問題は何か?ご要望は何か?
4.代替案・解決策の提示 ~解決策を提示する
の4つの基本手順どおりに対応を行うと、早く解決できることが多いです。
■解決策から提示しない
なんとか早くクレームから逃れたいために、すぐに4.「代替案・解決策」を
提示したくなるところですが、まずは、1.自分が組織の代表であるというこ
とを自覚した上で、2.「お詫び」・「お客さまの話を聴く→訊く」というこ
とを実践してください。不快な思いをしているお客さまの立場に立って、その
「心情」を共感します。
■心情理解がポイント
自分が、故障や不良品のことで電話をして、事情も聞かれず、すぐに「お取り
替え致します」といわれたら、ムッとしますよね。対応の最初には必ず、「ご
不快な思いをさせてしまい、申し訳ございません。」といった「心情理解」を
してください。実は、この「ご不快な思いをさせてしまい」という一言がポイ
ントです。ただ「申し訳ございません」というだけでなく、何に対して申し訳
なく思っているのか、しっかりと伝えましょう。
■最後は感謝
その上で、なぜクレームが発生したかという3.事実確認をしっかり行い、そ
の情報をもとに、適切な4.代替案・解決策を提示します。
最後に忘れてならないのは、けじめをつける意味の「お詫び」と、伝えていた
だいたことに対する「感謝」です。
「きみは営業に向いてない」
周りの人にさんざん言われていながら入社早々営業担当になってしまった中島が伝える、営業の頑張り方