■電話クレーム対応では「言葉」が大事
電話でのクレームも、前回ご紹介した4つの基本手順が対応の基本です。ただ電話クレーム対応の特徴的なことは、お客様の表情や態度が見えないということです。そのため、話す「言葉」が非常に重要な意味を持ちます。ポイントは次の5つです。
<電話クレーム対応のポイント>
1.電話対応の基本スキルを身につける(名乗り方、相槌、復唱、間の取り方、
クッション言葉など)
2.丁寧な言葉使いを心がける
3.お客様の話をしっかり聴く
4.電話はベル3回以内、10秒以内に対応する
5.電話の転送は2回以上しない
具体的に、名乗りは、「お電話ありがとうございます。○○の○○でございます」が基本です。クッション言葉は「恐れ入りますが」「申し訳ございませんが」「ご面倒ですが」等を使えるようになっていただくと良いでしょう。また5.電話の転送は2回以上しない について、たらいまわしにすると、それだけでお客様の不快感が増し、クレーム対応が困難になるので、注意が必要です。
■自分だけで抱え込まない
電話でのクレーム対応の場合は、上司や先輩に代わることを考えることも大切です。一定時間(10分~20分)を決めておき、別の担当者に代わると解決が早い場合が多いです。クレームを受けている担当者のメンタルヘルス上も得策です。ただ現実は、クレーム電話を受けている担当者は電話に没頭しているので、周囲の判断で、一定時間経ったら代わるようにするよう、職場のルールを設定しておくと安心です。手順は以下の通りです。
<電話クレーム対応の手順>
同僚のクレーム電話が一定時間(10分~20分)かかっているのを発見
↓
別の担当者がクレーム電話を引き継ぐ
↓
別の担当者は、手短かに元の担当者から内容を引き継ぎ、電話に出る
(上司、先輩、ベテラン社員風の対応が望ましい)
↓
相手も担当者が代わり、クールダウンできるので、お客様も電話を切る理由が
できる
↓
結果的に対応時間が短くなり、お客様・組織にとっても負担が軽くなる
「きみは営業に向いてない」
周りの人にさんざん言われていながら入社早々営業担当になってしまった中島が伝える、営業の頑張り方