【内気営業「中島」のマル秘営業テクニック】
内気営業「中島」のマル秘営業テクニック 【54】
私はお客様先に行くとき、電車の中で、すごくみじめな気持ちになったことがあります。あれは夏だったでしょうか。すごく暑いなかスーツを着、重いカバンを持って歩き回り、とにかく疲れていた私の前に、同年代くらいのきれいな女の子が立ったのです。白い半そでブラウスに、ひらひらスカートで、さわやかな顔をしていました。なんだか私、「ずーん。」という気持ちになりました。
うらやましいというか・・・すっかり私、女の子らしくない(泣)と落ち込んだものでした。
そんなとき何を思ったかといいますと、「お金」。(笑)
こんな平日の昼間におしゃれして、さわやかな顔で電車に乗っているこの人より、私の方が絶対にお金を稼いでいるはず!という気持ちになりました。
ですが、実際私がもらっているお給料が、多いのか少ないのかというのはよくわかりません。ですので、会社に帰って、先輩に質問してみました。
営業をしていて、自分の給与の高い、安いが気になる人は多いと思います。実際、私も営業時代には、内勤の人と比べて安いのではないかと感じたりもしました。
自分の給与は、何で決まるのでしょうか?大手企業では、給与テーブルや職務給など明確になっており、分かりやすいと思います。
中小企業ではどう決まると思いますか?私の前職までの経験からいうと、社長の鶴の一声です。もちろん年齢や経験、その他の要素は加味されていると思いますが、上がりやすい人、上がりにくい人の差は明確に出ていました。
ただし、営業の場合、他の人と比べて高い・安いと考えるのは、無意味ではないかと考えています。営業が給与を考えるポイントは以下の3つです。
・自分が出せている利益はどれだけか?を考える
・自分を支えてくれる人のことも考える
・利益の1/2~1/3給与と考える
まずは、自分が出している利益が、自分の給与の1.5倍以上か?を考えてみましょう。次に、内勤の方の割合を加味して、どれだけの利益が出ているかを考えてみてください。
どうですか?自分の給与は安いですか?結構「悪くない」という人が多いのではないでしょうか。
給与は自分を支えてくれている人たちの分も含めて、利益から出ていることを理解するようにしましょう。給与の決め手は「利益」です。ぜひ計算してみてください。
どうすれば給与の源泉である利益を出せるのか?これについては「営業研修」で、ぜひ学んでいただければと思います。
私は新人時代、給与分の利益さえ出せばよいと考えていました。それだけ出せば、会社には迷惑をかけていないと。転職後の会社で給与のことを考えるときに、先輩に「営業利益の1/2~1/3が給与」と言われ、ハッとしました。
今でもその考え方は自分の給与を考える際の判断軸となっています。
「きみは営業に向いてない」
周りの人にさんざん言われていながら入社早々営業担当になってしまった中島が伝える、営業の頑張り方