2018年7月09日
妊娠・出産を機に仕事をやめた理由のトップは「子育てをしながら仕事を続けるのは大変だったから」となったことが、明治安田生活福祉研究所の実施した「出産・子育てに関する調査」で明らかとなった。
子どもがいる25~44歳の既婚女性に、第1子の妊娠・出産を機に仕事をやめた理由を聞くと、「子育てをしながら仕事を続けるのは大変だったから」が52.3%と最も高くなった。
次いで、「子育てに専念したかったから」が46.1%、「自分の体や胎児を大事にしたいと考えたから」が41.8%と続いた。
【第1子の妊娠・出産を機に仕事をやめた理由 トップ5】
1位 子育てをしながら仕事を続けるのは大変だったから 52.3%
2位 子育てに専念したかったから 46.1%
3位 自分の体や胎児を大事にしたいと考えたから 41.8%
4位 職場の出産・子育ての支援制度が不十分だったから 27.9%
5位 子どもの体調の悪いときなどに休むことが多かったから 11.7%
25~44歳の既婚女性と、子どもが欲しい気持ちがある未婚女性に、「子どものライフステージに応じて、どのような働き方が理想的だと思うか」を聞くと、既婚者・未婚者いずれも、末子が未就園児の時は「専業主婦」の割合が最も高く、子どもがいる既婚者で55.8%、子どもがいない既婚者で48.1%、未婚者で37.1%となった。
「専業主婦」を理想とする割合は末子が保育園児・幼稚園児の時から低下し、末子が中学生以降の場合には子どもがいる既婚者で11.0%、子どもがいない既婚者・未婚者では5~6%となった。
一方、「正社員でフルタイム勤務」を理想とする割合は、末子が未就園児の時には既婚者・未婚者いずれも約1割だったのに対し、末子が保育園児・幼稚園児の時以降では、その割合が上がり、末子が中学生以降になると、子どもがいる既婚者で39.8%、子どもがいない既婚者で45.4%、未婚者で51.5%と最も高くなった。
25~44歳の既婚女性に現在の働き方を聞くと、末子が未就園児の女性は「専業主婦」の割合が73.4%と最も高くなっている。
理想どおりになれば、ライフステージが進むにつれて「正社員でフルタイム勤務」が増え、末子が中学生以降には「専業主婦」が約1割までに低くなるはずだが、現実には「専業主婦」の割合は、末子が保育園児・幼稚園児37.8%・末子が小学生39.4%・末子が中学生以降36.0%と、いずれの場合でも約4割となった。
末子が中学生以降の「正社員でフルタイム勤務」は、理想では4~5割を占めているが、現実には18.4%にとどまった。
現在働いている25~44歳の既婚者に、子育てと仕事を両立させていくうえで、勤務先等の制度に充実を望むことを聞くと、男性では「扶養手当等の支給」が、子どもがいる既婚者35.3%・子どもがいない既婚者31.9%と最も高くなった。
女性では「子育てのための勤務時間・勤務日数の短縮措置等」が、子どもがいる既婚者53.2%・子どもがいない既婚者46.0%と最も高くなった。
調査は、2018年3月9日~12日、全国の25~44歳の男女を対象にWebアンケートで実施し、1万2221人の回答を得た。
配信元:日本人材ニュース
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