2020年10月12日
ヒューマネージ 齋藤 亮三 代表取締役社長
2022年卒の新卒採用、学生の動きは既に活発です。インターンシップのプレエントリー(個人情報登録)は昨年同時期比1.35倍、本エントリー(インターンの選考応募)は同1.64倍(8月中旬時点・当社調べ)となっています。
一つ目の要因は、新型コロナウイルスにより就職活動の潮目が変わったこと。コロナ禍が直撃した先輩の姿に危機感をもち、早期から積極的に動いていると思われます。
二つ目は、オンラインインターンシップの増加。当社調査では、インターン実施企業の約7割がオンラインインターンシップを導入、特に地方学生の本エントリーが増えています。学生の積極姿勢に、参加しやすいオンラインインターンシップ拡大が重なり、活発な動きにつながっています。
いわゆる売り手→買い手に変わると、企業は厳選採用=自社で活躍する人材を過不足なく確実に採用することが求められます。そんな22年卒の新卒採用では、"採用CX"と"採用DX"への対応がカギとなります。
採用CX(候補者体験)とは、採用候補者が企業を認知してから入社に至るまでの一連の体験を指します。求める人材には「この会社で働きたい」と思わせ、ご縁がなかった人材にも「この会社を受けてよかった」と思わせる―合説、採用サイト、インターン、オープンセミナー、説明会、面接、内定式...企業との一つ一つの接点を積み重ねて、学生は理解を深め志望度を高めます。
接点が多様化し、さらにオンラインへ急速に切り替わるなか、リアルとは異なるオンラインの特性をおさえた取り組み、リアルな接点の効果的な活用、コミュニケーションの希薄化を防ぐ工夫等、採用CXを意図した施策が求められます。
また、一人一人の採用CXの向上には、アナログな管理では難しくシステムの活用が欠かせません。人材の見極め、働きかけ、やり取りまでシームレスにデジタルでつなぐ採用DX(デジタルを活用して採用に変革を起こすこと)への対応も必要です。
今後、コロナ以前に完全に戻ることはなく、"採用CX"と"採用DX"にいち早く着手した企業が採用成果をあげると考えています。
配信元:日本人材ニュース
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