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ENERGY vol.15(2024年秋号)掲載

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Leaf開発者若手メンバー座談会~AI時代に求められるエンジニアになる

Leafシリーズは、全て社内開発で行っているため、他社にはできない迅速で柔軟な対応と手厚い保守が強みです。若手の開発陣も先輩にならって日々経験を積んでおり、今回はそのメンバーに、開発者としての今を聞くことで新たな切り口でインソースのITサービス事業を紹介します。

コミュニケーションによって信頼を得ることが開発者にも必要

●エンジニアとなり、開発を行っていて一番苦労したことは何ですか?

伊海さん
入社当初は社内のシステム開発に従事しており、その後、異動でLeafに携わり、お客さまに納品する立場になりました。お客さまの意図や運用を完全には理解できていないという気持ちが常にあり、「もっとこうしたら良い」という意見出しが難しくなってしまったことに戸惑いを感じました。お客さまへの確認の取り方を一から学び、最近はお客さまと丁寧にやり取りしながら開発できるようになってきました。

堀尾さん
一方で、お客さまの理想を追い求めることが最善にならない場合もあるという経験もしました。また、納期もあるので、折り合いをつけることの重要性を実感しています。

中村さん
その例だと、私は、データ集計用マクロの開発を行う機会が多いのですが、言われた通りでは、例えば、ただ集計の円グラフを出して終わりとかになってしまう。用途のイメージをちゃんと聞くことで初めて、データの扱い方を変えた方が良いことや、本当は異なるグラフの方が良いかもしれないということが分かってきます。

●Leafシリーズの開発で一番驚いたことは何ですか?

岩上さん
入社時に、既にアクティブユーザーが150万人以上いたシステムですので、「ない機能がない」くらい機能が沢山あった点です。
中でも「グループ研修」の概念がシステムで表現されていることはすごいなと。複数の研修を対象に、同じシリーズであるという区分けを付与したり、その中で決められた講座数にのみ受講申込ができます。 あとは「座席表」とか「キャンセル待ち」とか、実は研修運用を大いに助けている機能が多い印象です。

堀尾さん
私は、想像していたよりも、お客さまとの距離が近いことが驚きでした。
プログラミングだけではなく、お客さまとの打合せに出席して、要件定義から支援する機会が多いです。結果として、開発の上流工程から下流まで、時には実施運用にまで関わることになります。

伊海さん
その意味では、いわゆる"プログラマー"ではなく、開発を一連で担う"エンジニア"、あるいは"プロジェクトマネージャー"として日々経験を積んでいる気がします。その分、できるようにならないといけないことがまだまだ多いですが(笑)。

●今までの成長を踏まえて、今後どんな機能を開発していきたいですか?

伊海さん
ChatGPTなどAIを活用したヘルプデスクのチャットボットができたら面白いと思っています。
何故なら、せっかくリリースした機能やシステムが結局使われなかったことがあり、どんなに良い機能を持ったシステムでも使われなければ意味がないとその時実感したためです。
また、これは先輩から聞いたのですが、多くのシステムではバージョンアップを気軽に行えないようです。Leafは当初から自社開発だからこそ、追加機能の開発余地が大きいのが強みでもあるので、今まで以上に、開発の前段階の提案力を高めていきたいです。

堀尾さん
同感です!お客さまと直にコミュニケーションを取る機会が多いからこそ、お客さまがもっと楽に利用できるようになる機能があるといいなと思うことが多いです。
今やデータ集計に加工も、生成AIの領域になってきているので、研修実施後のアンケート集計を自動でできるようにしてみたいです。

岩上さん
成長としては、最近は開発の報告やお客さまへの最終リリース作業といった、重要な業務を任せてもらえるようになりました。プログラミングの知識や開発スピードが養われただけでなく、プロジェクトを遂行する力がついてきたように思います。
特に、到底独りではできないものでも、先輩や他のメンバーと進めていくことで開発できてしまうことは既に体感済です。新機能に際しても、連携した開発ができれば良いなと思います。

中村さん
AIを用いた開発が盛んになってくると思いますが、我々は教育コンサルティングの会社として、お客さまの課題に寄り添った課題解決が組織風土として根付いています。AIがもっと発達しても、お客さまとのコミュニケーションを大事にすることで、AIにも任せられるけれど、当社に、引いては自分に任せる、と言ってもらえるようなエンジニアになることを目標に取り組んでいければと思います。

文/伊海 葵衣 中村 元寛 岩上 真大 堀尾 光輝

株式会社インソース ITサービス事業部 サービス開発エンジニアリーダー
2021年インソース入社 入社後よりエンジニアとして従事、現在はアクティブユーザー400万人の「Leaf(リーフ)」開発に携わる。

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Vol.15 日本最大級のLMS

Vol.15は、eラーニングシステム/LMSの「Leaf」がテーマです。 当社最新のLMSである「Leaf Lightning」に焦点を当て、なぜこのシステムが日本企業の教育に適しているのかを、 導入企業のインタビューと、約10年前に描いた、当システム開発の背景を基にお伝えします。 LMSの活用事例も多数紹介し、教育のDX化を行うための情報が詰め込まれています。

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