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ローカルベンチマーク

「ローカルベンチマーク(通称:ロカベン)」とは、経済産業省が推奨している"企業の経営状態の把握、いわゆる「企業の健康診断」を行うツール(道具)"のことを言います。急激な人口減少が始まっている地域(ローカル)経済の持続の一助として導入されました。「ロカベン」は、財務分析と非財務の両面から必要データを入力するだけで、企業の経営状況を簡単にチャートにすることができます。一般的な財務数値だけでなく、企業の強みや事業価値といった非財務情報も把握できるのが特色です。

財務分析のパートでは、経営の「数字」を分析します。売上高増加率(売上持続性)、営業利益率(収益性)、労働生産性(生産性)、EBITDA有利子負債倍率(健全性)、営業運転資本回転期間(効率性)、自己資本比率(安全性)の6つの指標があります。これらの数字を点数化し、チャートで表示します。経営者は、同業種の企業と比べてどのような位置にあるのかを、客観的に把握することができます。

非財務パートでは、業務フロー・商流と4つの視点(経営者、関係者、事業、内部管理体制)に着目します。
業務フローを分解し、プロセスごとに整理することで自社の強みを明らかにしていきます。
商流では、自社のビジネスの取引関係を把握し、仕入れ先や得意先との関係性から製品やサービスの強みを見つけます。
4つの視点では、経営者、関係者、事業、内部管理体制の観点から、組織の強み・弱みを整理します。
ロカベンシートを作成して組織・経営分析を行い、その分析結果を基に課題を設定し、対応策の策定につなげていきます。

ローカルベンチマークにより、経営者と、金融機関などの支援者が、具体的な分析結果をお互いに共有して、有益な対話を行うことが可能となります。地域(ローカル)の産業と金融が連携して地域経済施策や中小企業施策、地域金融施策を推進していくことが狙いです。
  

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