就職活動の面接スキルを磨くための就職活動経験者らの声から生まれた『就職面接・小虎の巻』面接の悩みを、HOW TO、経験談、質問形式など、インソース社員の経験からピックアップしたものを、さまざまな形でお届けいたします!
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営業をしたいのに、「もし希望が通らなくて、総務になったらどうしますか?」と言われたことはありませんか?
私はそのような時、(情けない話ですが)言葉に詰まって何も言えませんでした。
「自分のやりたいこと」と「自分のできること」、これは社会人になっても考えさせられる問題です。
今週はこの月並みだけれども、働く上での永遠の課題である、「やりたいこと」と「できること」について考えてみましょう。
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1.「やりたいこと」のために「努力すること・していること」をアピールする
学生ですから、やはり経験や実績はありません。その場合に、やる気をアピールしたり、やり遂げる自信を伝えるためには、現在それに向かって行っている具体的な努力を話す必要があります。
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例えば、「マーケティングがやりたい」という学生が、「そのために、何か努力をしていますか?」と聞かれた場合、「専門誌を読み漁っている」と答えるのは、あまりに月並みでしょう。
それよりもさらに一歩踏み込んで、「マーケティングの勉強会を毎週開いている」「プロのマーケターのセミナーに参加している」など、積極的な取り組みを挙げましょう。
片手間でできることを、「やる気がある」とは面接官は評価しません。
しっかりと「やりたいこと」に向かった努力をしていることを伝えないと、ただの浮き足立った発言に取られかねません。
逆にここは向上心をアピールする絶好のチャンスでもあるので、日頃から「行動ありき」のスタンスで臨んでください。
社会に出れば、「行動で示す」ことが何よりも求められるからです。
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2.「職種で選ぶ」は必ずしも正解ではない?~はじめから「やりたいこと」はできない可能性が高い
厳しいことをいうようですが、現実的に、花形と呼ばれる職業にはじめから就ける人はごく稀です(特に企画、広報、マーケティングなど)。
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今すぐ叶わないからといって、「やりたいことができないからこの企業は嫌だ」と思うのは早計です。
人事というものは蓋を開けてみなくてはわかりません。希望を聞いてもらえると思ってみても、実際に入社してみたら、違う部署に配属された、ということはよくあります。
また、会社としては、まだ何もできない新人ですから、修行としていろいろなことをさせてみよう、という意図もあります。
それに、ビジネスに携わる上では、担当する仕事のことのみでなく、それに付随する知識や様々な周辺業務への理解が必要となります。
営業でも、コスト意識がないと、無駄な訪問をしたり、ミスの尻拭いにかかる時間がどれほどのものか、認識が甘くなってしまうこともあります。
事務を行い、日々データを入力する中で、会社の数字の動きを把握し、はじめから営業のみをやってきた人よりも、多くの側面から業務を見つめることができるかもしれません。
実際に私の上司はこのように言っていました。「若い頃は、表面に現れている早熟な才能のみで走ることもできる。でも、その無防備に顔を出した才能は、磨かなければすぐに枯渇してしまう。だからどんなに頭のよい若者にでも、まずは段取りなどの仕事をさせて、自分の基盤を鍛えてもらいたい。それが結局は、その人のビジネスパーソンとしての寿命を伸ばすことになる」
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就職活動真っ只中、将来に胸を膨らませている皆さんにとっては、「そんなこと言われてもやりたいことをしたいし・・・」という想いがあるでしょうが、厳しいビジネスの世界では、下積み時代を潜り抜けてきた人が、チャンスを手にしています。
一見無駄なように思えることが、「やりたいこと」をやる際の底力として、活きてきます。
ですから、今すぐに「やりたいこと」ができなくても、諦めないで下さい。
それよりも、自分のやりたいことの本質を見つめ、それを実現するためにどのような能力が必要なのか、どうすれば本当の意味で自分のやりたいことに到達できるのか、自分が一番成長できる道を選んでください。
「きみは営業に向いてない」
周りの人にさんざん言われていながら入社早々営業担当になってしまった中島が伝える、営業の頑張り方