■話す内容を検討する~ポイントは簡潔に、わかりやすく
簡潔に話すといわれても、どうすれば簡潔と言われるのかはあいまいで分かりにくいですよね。
「1文を短くする」、「結論から先に言う」
この2つを意識することでグっと伝わりやすくなります。
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■分かりやすい話し方の条件
(1)ワンセンテンスは短めに(点・丸・句読点をつける)
20~40字で一つの文章になるようにすると良いでしょう。
面接の中で「1分間で自己PRをしてください」ということもあるかと思います。
1分間に話せる文字数というのは約200字と言われています。
1文を40字としてだいたい5文程度。盛り込める情報は案外多くありません。
(2)イメージが浮かぶように
面接というのは自分の事を知ってもらう場ですが、一方的に話してしまうと、相手は聴き疲れてしまいます。相手に考える余裕があると、相手の理解も深まります。
「思い浮かべてください」と言ったり、ジェスチャーを入れてみるのも効果的です。
(3)話しすぎない
気がついたらひとりで「5分語っている」=みんな寝てます。
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■内容を考える
(1)一番言いたいことを最初に言う
まずは結論を述べましょう。「私の性格は○○です」、「御社を志望した動機は○○です」など自分が最も伝えたいポイントを最初に伝えてしまいましょう。
そうすることにより、相手に「この人は○○の話をするのだ」という理解ができ、話が伝わりやすくなります。
(2)それを説明するために必要な材料を整える
ポイントは3つに絞ると良いでしょう。それ以下だと少なすぎ、それ以上だと多すぎます。
上の結論と併せて、「志望した理由は3つあります」とか「私は○○という性格です。なぜなら~」などと続けると繋がりもスムースです。
(3)「具体例」や「たとえ話」など、理解を促進させる手段を考える
以前、エントリーシートの書き方の際にもお伝えしたと思いますが、具体事例は自分の志望動機や自己PRを裏づけ、さらに相手の理解を促す有効な手段です。
具体事例は、聞き手が共感できる内容がベストです。
あまりにも個人的なエピソードではなく、学校での出来事、部活動・サークル・アルバイトでの経験など相手がイメージしやすいものを選びましょう。
(4)最後にもう1度結論を述べる。
最後にもう1度、結論・1番伝えたいことを言いましょう。大事なことは繰り返した方が印象に残りやすいです。
時間に余裕があればポイントや具体例の簡単な要約も付けると良いでしょう。
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【例】
私を漢字1文字で表すと「楽」という字です。それは「人を楽しませたい、喜ばせたい」という気持ちを持っていることと、「どんなことでも自ら楽しもうとする」姿勢という2つの長所を持っているからです。しかし逆に「楽な方に逃げてしまいがち」という短所も表していますが、大きな目標以外に日々の細かな目標を立て、少しづつ乗り越えることで「楽」をしないようにしています。このようなことから私は自分を「楽」という漢字で表せると考えています。
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これは私が就活の時に使っていた自己PRの1つですが、だいたいこれで200文字弱です(「」は除く)
やや気恥ずかしいですが参考にしてみてください。
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実はこれ、文章を書くときにも使えます。
結論→具体例(3つくらい)→もう一度結論という流れはシンプル且つ論理的な文章の型なります。エントリーシートや論文などの時にも意識してみてはいかがでしょう。
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周りの人にさんざん言われていながら入社早々営業担当になってしまった中島が伝える、営業の頑張り方