就職活動の最大の関門である「面接」にどのように対応するか。
かつては就職活動をしていたインソースの社員から集めたノウハウを公開いたします!
今回は「面接の臨み方と会場ですべきこと(中篇)」をお送りします。
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(前回のつづき)
■平常心を生み出す具体的な方法
面接の会場に行く前に、会場への地図と緊急連絡先を用意することは当然です。その上で私が実行したのは次の3つです。
(1)会場には、指定受付時間の20分前に到着するように出発。
(2)受付でも採用関係の社員の人にも、「挨拶・自己紹介・用件」を伝える。
(3)待機室では新聞や関係雑誌を読み、お手洗いに行くフリをして会場を下見する。
(1)の時間のについていうと、例えば「面接時間:15:00~15:30 ※開始時間の10分前には会場にて受付を済ませて下さい。」
と指示されていたなら、私は14時20分から30分には会場に入って現地で受付を済ませていました。会社の指定通りの時間で行くのでも別に差し支えないでしょう。でも、逆に、早く行く分にも差し支えはないのです。早く着いたら待てばよいのです。この行動のメリットは2つあります。
■メリット1:自分が働く会社の実際を見学できる!
1つは、会場が本社など実際の会社である場合が多いので、自分が働く環境の下見が出来るという点です。平日が一週間のほとんどを占めているわけですから、平日に面接する方が多いです。そうすると、実際社員が働いている環境に足を踏み入れることになります。
つまり、自分がその企業で働く時の状態に限りなく近いものを、自分の目で見ることが出来るのです。自分が入るかもしれない企業で、自分が働いている姿をイメージすることはモチベーションの上昇につながります。
■メリット2:『起こらないだろう』と思うな!
2つめはアクシデントへの対処です。電車など最近はよく止まります。私は事実、ある企業の面接で、当日山手線が止まって、徒歩1時間半かけて面接会場に行きました。受付では、受験者の誰一人、電車が止まったことで遅刻した人はいませんでした。
遠隔地を徒歩で行けとまではいいませんが、最短ルートが何らかの理由でストップしてしまうケースはありえます。その時も別ルートで行けるだけの余裕は作ったほうがいいでしょう。もちろん、別ルートを検索しておくことは合わせて大切なことです。
通常通りに着いて緊張感が高まるくらいですから、着く前に焦ればその影響はとてつもなく大きいと言えます。ただし、明らかに遅刻が不可避なら、企業に対してきちんと連絡を入れて下さい。不可抗力で落とすような企業はありませんが、こちらから伝えることは基本です。
高校時代に、クラスの文化祭での企画責任者になったのですが、恩師の先生が僕に当日を迎えるに当たって話した内容にこんなものがあります。
「『起こらないだろう』と思うな。あらゆる種類の問題が、どこかで必ず起こると思って、対策を考えて臨みなさい。」
この言葉に、今話したことが全て集約されていると思います。そう構えておけば、いざ起きた時に慌てずに済みますし、事実起きたあとの対処が用意できるわけですから、面接に限らずあらゆる場面で適用できる言葉だと思います。
「きみは営業に向いてない」
周りの人にさんざん言われていながら入社早々営業担当になってしまった中島が伝える、営業の頑張り方