【シリーズ「面接の目的」】
シリーズ「面接の目的」 【4】
就職活動の最大の関門である「面接」にどのように対応するか。
かつては就職活動をしていたインソースの社員から集めたノウハウを公開いたします!
これまで2週にわたり、一次面接から最終面接までの、選考のポイントを、Q&A方式でお送りしております。
4週目は最終回、「最終面接の目的」です。
■【お悩み】
最終面接ではあまり変わったことは訊かれません。いつもそれまでの面接と同じようなことを聞かれ、普通に答えるのですが、内定が出ません。
一体何が問題なのでしょうか?
■【回答】
最終面接には、それまでの選考段階でかなりしぼりをかけてきた学生が呼ばれています。そんな粒ぞろいの学生の中から誰に内定を出すかを考えるとき、企業は主に以下のような点を重視して選考を行います。
1.将来的に活躍できる人材か否か
2.志望度は本当に高いのか(内定を出したらちゃんと入社してくれるか)
3.基本的なマナーがなっているかどうか
以下、順番に理由を見ていきたいと思います。
■1.将来的に活躍できる人材か否か
人事担当者にインタビューを行ったところ、やはり内定の出やすいタイプというのは存在するようです。
(1)役員の若い頃/もしくは社内のエースに似ている
(2)成長する人材である
このようなタイプは社風に合う、活躍が期待できる、といった観点から、内定の獲得率が高いようです。
(1)に関しては、事前にOB・OGに訊くなどして、社内のエースのタイプを確認・分析することが有効です。
また、企業のホームページに載っている企業理念などは、まさに企業の求める人材像を(抽象的にですが)描いたものです。
これらの研究を行うことで、自分を「求められるイメージ」に近づけていくことは可能です。
(2)の「成長する人材」であることのアピールは、最終面接にいたるまでの選考でも大切なことで、皆さんも自己PRなどに織り込んできたことかと思います。
最終面接で有効なのは、これまでの面接と同じことを聞かれたときにこそ、一段成長した答えを用意して、成長を説得力をもってアピールする
ことです。特に就職活動を通じて得たことなどを織り込めれば、数回の面接の間に成長したことが説得力をもって主張できるはずです。
■2.志望度は本当に高いのか(内定を出したらちゃんと入社してくれるか)
最終面接で合格となれば、企業はその学生に内定を出すわけですから、そのあとで他社に逃げられるという事態は極力避けたいということに
なります。
したがって、最終面接では「本当にうちに入りたいのか」という志望度が非常に重視されます。
ここでも、当然ただひたすら「御社が第一志望です!」とアピールしても、説得力には欠けてしまいます。
実際にある人事担当者が、「なぜこの業界を選んだのか、同業他社と比較してなぜこの会社なのか、という点が自己PRと一本の軸で繋がっている学生は説得力がある。」とお話してくれました。そのような点を重視して志望動機を構成していくといいでしょう。
■3.基本的なマナーがなっているかどうか
一次面接についてお話した際にも触れましたが、やはり最終面接でも基本的なマナーは重要視されます。
一般的に、最終面接の面接官には、年次の高い社員もしくは役員クラスがあたるようです。
つまり、面接官はそれまで向き合ってきた若手社員などとは違って、社会人経験が長く、見る目の厳しい方々です。
したがって、そういう面接官を相手にする際には、今までよりもさらに礼儀の正しさが重視されることになります。
ですから、敬語の使い方を気をつける、謙虚に振舞う、部屋の入り方やお辞儀の仕方を丁寧に行うなどには、普段より一層注意を払うことが必要だと考えられます。
また、相手が役員クラスだったり、面接の部屋がやたら広く面接官までの距離がやけに遠いなど、最終面接にはそれまでより緊張してしまう要素がいくつも存在していることがあります。
そんな状況で完全に緊張してしまい、いつも通りの対応ができず最終面接で落ち続けてしまうという学生さんもいるようです。
なので、「最終面接は普段よりも緊張するものだ」とあらかじめ自分に言い聞かせておいて、ついあがってしまったときにも頭が真っ白にならないようにすることも、有効なポイントです。
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