■体力がなさそうに見える私、面接官の不安をあおる
就職活動も大詰め、すでに内定が出た方も、あるいはかなり選考が進んだ方も多いと思います。といってももちろんまだまだ就職活動を続けている方も多いでしょう。そんな皆さんは、面接でどんなことをよく聞かれましたか?
これらは人によって違うと思いますが、私が就職活動中に、面接でもっともよくされた質問は次のようなものでした。
「君、体力に自信ある?」
幸か不幸か、私はとても痩せっぽっち(痩せの大食いです)。女性にしては背がある割には、本当にがりがりです。自分でもこの体格はコンプレックスだったのですが、まさか就職活動中に、複数の面接官から、同じ質問をされるとは思っていませんでした。
そう言われた時は必ず、「大丈夫です!」と元気よく答えるようにしていたものの、疑わしそうな顔をされることが多々あり、正直むっとしたものでした。
■どうして同じことを聞かれるのか考えてみると・・・
当時は「大丈夫?」「うちの仕事耐えられる?」と訊かれる度に内心、「またその質問?」と思っていたのですが、、今になってみると、面接官の気持ちがよくわかります。
会社という組織の中で働く上でもっとも大切なのは、
「当たり前のことを当たり前に」「継続して」できることだからです。
会社で皆に認められる人とは、
「この人になら任せられる」と信頼されている人です。
「任せられる」とは、「きちんと」「最後まで」「責任をもって」
仕事ができるか否かを指します。どんなに才能があっても、途中で倒れてしまう人に、仕事を完成させることはできません。
■いつでも使える鉛筆のような人材になることを目指す
先日も上司から、
「いつでも使える鉛筆が、会社ではもっとも重宝される」
という言葉を聞きました。
「鉛筆」ときくと、就職活動中の皆さんは、正直やる気をなくしてしまうでしょう。しかし「鉛筆」になれない人間は「ボールペン」にも「万年筆」にもましてや「パソコン」にもなれません。
就職活動中というのは、これから育てていくべき原石を掘り出す作業でもあります。磨かれるには、それに耐えられる強度が必要です。ピカピカ光っているけれど壊れやすいガラスよりも、今はゴツゴツしていても、磨けばガラスよりも光る可能性をもったいびつな石の方が選ばれても不思議はないでしょう。
■同じ質問にどうやって対策をしたか
ちなみに就職活動後半、「体力ある?」に対抗した私の秘策は、
(1)まず自信満々に「私、体力には自信があります」と答え、
(2)次にこれまでの「体力自慢」をし、
(3)ついでに「根性自慢」に話をもっていく
というベタなものでした。
ですがこれが意外と面接官には好評で、とくに父親くらいの年代の方には、「君、意外と逞しくていいねえ」と言われることもありました。
見た目とのギャップがそのような言葉を引き出した、とも言えるかもしれませんが、一見弱点を突くような質問に対し、論理的で具体的な回答ができたことが評価されたのだと思います。
このように、面接では「試されている」時ほど、堂々と切り返すことが重要です。
まさに「災い転じて福となす」ですね。
■普段から体調管理に気を配る
もちろん、面接での応答を切り抜けるだけでなく、実生活での体調管理も万全にしておきましょう。体調が良いと自然と気持ちも前向きになりますし、やはりそういった雰囲気・自己管理のでき不出来は面接官に伝わります。
社会人になったら、熱があろうが、具合が悪かろうが、自分の仕事を全うすることが求められます。それができない人には大きな仕事は任せられません。厳しいけれどもそれが現実です。
就職活動も大詰め、、面接ラッシュで体力的にキツイと感じている人も、就職活動は社会の入り口だと思って、体調管理をしながら乗り切ってください。
「きみは営業に向いてない」
周りの人にさんざん言われていながら入社早々営業担当になってしまった中島が伝える、営業の頑張り方