【採用担当者の本音】
採用担当者の本音 【5】
■長所と短所は7:3がベスト
私が面接官の場合、この質問の答え方を重要視するため、「長所と短所を話してください」とあえて言わないようにしています。面接官が「長所と短所」というと応募者も長所を話してから短所を話すという順序になるからです。
ちなみにこの二つの配分もポイントです。
「長所ばかりを話す」自分を客観的に見ることができない、虚栄心がある、ということが予想される。
「短所ばかりを話す」こういうひとはあまりいないが、よく言えば自分に厳しい、逆に言えば自信が無い、モノの考え方が否定的と思われる。
私にとって印象の良い割合は長所と短所は7:3です。短所の少ない人間はいても「ない」人間はいません。
■コツは先に短所を言うこと
「物事に真剣に向き合います。ひたむきに努力できます。でも、そのために周囲が見えなくなることもあります。」より、「たまに周囲が見えなくなることもありますが、物事に真剣に向き合い、ひたむきに努力できることが自分の長所だと思っています。」という言い方のほうが熱意が伝わりますね。
これは、「マイナス・プラス法」というスキルです。面接の時だけではなく、いつでもこの言い方ができるようになる、いえ、いつでもこの「考え方」ができるようになることが一番重要なのです。
■目上の人にヒアリング
自分の性格についての短所、長所あるいは、第一印象など、これは、自分で思い返すことと同時に第三者にも折りをみてヒアリングしましょう。
このとき、できるだけ自分より目上の方にたずねましょう。まず、親(特に職業についていらっしゃる方)です。先生、親戚、バイト先の店長、先輩・・・最近の学生さんは資格取得のために専門学校にも通っていらっしゃる方が多いそうなので、そこで仲良くなった社会人の方という手もあります。
なぜ、友人ではないのか。
それは、あなたを採用する決定権のある人、採用面接する人に近い年代の方の意見であるほうが実際には有効だからです。
「同年代の」「イイカンジ」は必ずしも「面接官の」あるいは「ビジネス上での」「良い印象」とイコールではありません。だから目上の方の意見から検証します。
このとき、たとえ厳しいことを言われてもちゃんと冷静に受け止めて、本当にあなたのためを思って言いにくいことを言ってくださる方に対する感謝の気持ちを忘れないようにしてください。
そして内定がとれたらきちんと報告と御礼を伝えるようにしましょう。
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