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■エピソード
自分より年齢や経験が上の相手への業務指導が気が重くてな
りません。法人営業を担当する私の部署に、6歳年上の男性が
転職していらっしゃいました。その方は法人営業の経験は長くな
いものの、個人向け営業ではすばらしいご経歴をお持ちです。
そのため、私のような若輩者が上司として業務の指示や注意を
するのは気が引けます。
相手を立てつつ、上司としての責を果たすには、どのような対応
をすれば良いのでしょうか。
(いつも遠慮がちな営業課長)
────......‥────......‥────......‥────......‥
■解決策
┏━━━━┓
│解決策1.「人生の先輩」を立てるのを忘れずに
┗━━━━┛-------------------------------------------
年齢や経験が上の方と業務に当たる上で一番重要なのは、日頃
のコミュニケーションです。
・部下であったとしても「人生の先輩」、会話は丁寧語、名前は~
さんづけで話すようにします。
・何気ない会話が出来るようになっておきましょう。例えば趣味の
話など、興味を引くものを事前にリサーチしておくと会話のネタ
として役立ちます。
(例)家電製品が大好きな先輩との会話で、困ったときは新製品
情報について教えていただいていました。
(本当は興味がありませんでしたが・・・)
・飲み会のときは常に上座に座っていただいておりました。
・常日頃から、仕事への思い・価値観・やりたい事をお話しし、ご
納得いただいておきます。
┏━━━━┓
│解決策2.「部下」ではなく「相談役」として接する
┗━━━━┛-------------------------------------
仕事上では部下・後輩ではなく、自分の相談役として接する。
・方針決定の際には必ず一声かける。「ご確認いただいてもいい
ですか」
・困りごとなどは真っ先に相談を持ちかけます。
~「俺が助けてやる」と思わせれば勝ち!!
・「恐縮ですが、この先仕事をする上で、色々ご指示させていた
だくこともあると思います。○○さんの協力がないと進みません
ので、ぜひ力をお貸しください」と事前に伝えておく。
※但し、立場の違いは明確にしておきます。
┏━━━━┓
│解決策3.実際に指示・注意するときの注意点
┗━━━━┛-------------------------------------
・解決策1、2が実行できていれば、指示・注意をしても意外と受
け入れていただけます。事前に方向性や考え方の同意が取り
つけてあるからです。
・頭ごなしに指示・注意をせず、相手の意見をきちんと聴くことも
大切です。
────......‥────......‥────......‥────......‥
■トレーニング
「○○さんのお陰でいつもうまくいっております」という練習をしてお
きましょう。最後の「ありがとうございます」は魔法の言葉です。
(つづく)
「きみは営業に向いてない」
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