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研修の内製化とは、外部の研修会社などの力を借りず、自分たちで「企画を立て」、「教材を作成し」、「社員・職員が研修講師を担当する」ことです。組織の生産性を上げるのに非常に有効ですが、準備・導入にテマ・ヒマがかかるうえ、品質という点で期待倒れになることが少なくありません。
そこで、研修の内製化のコツを考えてみましょう。基本は「良い企画、良い教材、良い講師」が何かを知り、プロを真似ることです。
社員・職員の人材育成の観点から、総合的に効果がある研修を企画する必要があります。
①期待する社員像・職員像を定義し、②スキル到達目標のマップ(スキルマップ)を作ります。また、③OJTと研修の関係を明確にします。この結果、④研修実施のタイミング、⑤各研修の狙い・内容・期待効果など、体系的かつ計算された人材育成プログラムができます。部分最適ではなく、相乗効果により全体最適になるよう企画するわけです。なお、人材育成プログラムを効率的・効果的にマネジメントするために、⑥研修管理システムを導入するなど、人事事務の軽減も視野に置きます。
良い教材の中核は、考え方の軸が骨太であることです。
①教材自体の分かりやすさに加え、研修の進め方の羅針盤である②インストラクションガイドを作ることが必要です。いくら良い研修教材でも、その進め方が稚拙ですと、理解度が違います。③受講者が困っていることを研修前に収集して、研修効果を出す点も考えられます。場合によっては、④事前学習にeラーニングを利用し、集合研修との合わせ技も考えられます。
プロの講師の研修の進め方はどうかを真似ることです。
知ることと教えることは違いますので、①教えるスキルを身につける必要があります。相手に理解させる話し方や説得力のある話し方、アイスブレイクなど興味を引きつける方法、相手に気づかせる手法などが必要とされます。
また、上記のインストラクショガイドに基づき、②個人ワークやグループワーク、ロールプレイング、ケース・スタディなどの進め方も計算されていないといけません。さらに、③研修の狙いを達成するために、どのように指導方法が効果的かも考え抜く必要があります。④受講者に具体的な悩みや困っていることがあれば、それに応えることが良い講師の必須条件です。