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ENERGY vol.11(2023年春号)掲載

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デジタルプラットフォーム構築 3年間の軌跡と成果【第一工業製薬株式会社】

「社員全員をデジタルプラットフォームに乗せる」を掲げ、2020年からインソースグループとの協同でDX人材育成を進める第一工業製薬株式会社(従業員数571人、連結1,096人)。
社員をデジタルの船に乗せた3年間の成果と、今後の取組みについて、同社取締役 清水伸二氏に伺いました。

「スマート工場」建設デジタル化がスタート

弊社のデジタル化の始まりは2015年、三重県四日市市に建設した霞工場です。このスマート工場建設の後、16年から19年にかけて、ほかの老朽化した工場も、IoTを駆使したデジタル化で儲かる工場に変えていきました。

D(デジタル)からX(トランスフォーメーション)へ

20年4月、2030年を見据えた中期計画「FELIZ115」が始動しました。この3つの戦略の一つが、DX推進の観点から掲げた「デジタル教育」です。

初年度に「DX事例発表会」

初年度の研修は、全新入社員25名と管理職70名に加え、希望者から選抜した60名を対象にしました。管理職にはDXの基礎を、新人と選抜者にはDXの基礎とデータ分析、Python、要件定義などの専門知識を学んでもらいました。また、受講者には研修後の事後課題を課し、インソースさんのフィードバックを受けて、より理解を深めています。
1月には研修の総仕上げとして、DXオリンピック(事例発表会)を実施。全社をあげた一大イベントになり、大いに盛り上がりました。そこで生まれた多くのアイデアは形になって、会社に貢献しています。

2年目の広がり 3年目の好循環

初年度研修の手応えから、2年目は受講者を拡大、管理職約200人が受講し、グループの全管理職への研修が終了しました。新入社員と希望者も引き続き、研修内容を変えずに実施しています。

社内のデジタルリテラシーが進むと、世代間にコミュニケーションが生まれます。また、研修を受けた新入社員が即戦力として活躍する姿が、すぐ上の世代の刺激になって積極的に受講しています。

そうした受講者が、業務のデジタル化と進捗をモニタリングする統合業務管理システム開発のメンバーに何人も選ばれています。

組織が自走し始めた

研修3年目に入り、受講者は全社員の85%に達しました。

社内のデジタル化がさらに加速し、より柔軟に素早く開発をするアジャイル開発や、メンバー自ら解決策を導いていくチームを、現在いくつか走らせているのもその成果の一つです。

データドリブン経営にはさらなる高度人材を育成

4年目を迎えた今、DXプロジェクトを経営層視点で加速させます。研修内容を高度化させ、データサイエンティスト育成を始めたのも、データドリブン経営に資する基盤整備の一環です。

今年度初めて、本格的なデータサイエンティスト人材を採用します。

これもビッグデータを活かせる人的環境が整ってきたからです。

弊社が目指す2030年の企業像は、顧客価値と企業価値を高めて、サステナブル社会実現に貢献する企業です。

そのために教育は欠かせません。世界的に不確実性が高まっている中、状況に応じたブラッシュアップが常に必要だからです。

出戸端 顕男

株式会社インソースデジタルアカデミー 事業推進部 部長
2023年から第一工業製薬様を担当

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本コラム掲載号の記事一覧

2023 SPRING

Vol.11 DX革命 第二章~着手から実践へ

vol.4の続刊であるVol.11は「DX革命の実践」がテーマです。本誌の前半ではDXの課題を4段階に整理し、各段階の解決策である研修プランを掲載しています。 後半では弊社が研修を通じてDXを支援した、各企業様の事例と成果を紹介しています。自社のDX実践に際して、何がしかの気づきを得られる内容となっています。

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2024 SUMMER

Vol.14 使えるアセスメント

vol.14は「アセスメント」がテーマです。 人的資本経営の注目により「人」の価値を引き出すことが重視されるようになりました。 客観的に評価・分析することができるアセスメントを活用することで多様な人材が活躍できる人事戦略に役立てることができます。 本誌では、採用、管理職育成など様々な場面でのアセスメント活用方法についてご紹介しております。

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