■宴会・飲み会には「基本的に参加する」
今回は、酒宴、つまり飲み会のときのマナーについてお話します。
まず、基本的なことですが、宴会に呼ばれた時、それが会社や部署全体の行事であるときには、よっぽどのことがない限り、参加するのが普通です。
「じゃ飲みに行くか」と突然先輩から言われた場合も、できれば参加したいものですが、仕事が終わりそうにないとき、あるいは体調が悪いとき、先約があるときは、無理に参加する必要はありません。
その場合の断り方には一考を要しますので、どのように伝えるべきか、普段から考えておくと良いでしょう。
■周囲への気配り
新人の場合、「宴会で細やかな気配りをしたいが、どのようにすべきか知らない」という方も多いと思います。
こういったことはオフィシャルな研修の場では話しにくいものですが、実は非常に大切な知識です。
学生時代、体育会系の部活・サークルに所属していた方は、社会における酒宴のマナーも案外とできているものですが、全くそういう場に居合わせたことがない、あるいは気の合う友人としか飲んだことのない新人もいますので、できるだけ教えてあげたい内容です。
■1.当面は下座に座る
下座は、店員の方を呼びやすい通路・廊下側の席です。わからない場合には先輩に確認するとよいでしょう。
「店員を呼びやすい」とは、つまり自分が率先して注文をしなければならない、ということです。
呼び出しボタンがある場合は、手元に置いておきましょう。
もちろん、新人歓迎会などで新人が主賓の場合は、指示された席にかけます。
■2.乾杯だけは皆に合わせる
通常、「まずはビール」で乾杯することが多いかと思います。ビールが苦手な方、お酒がダメな方も、ここではまずビールで音頭を合わせます。そして、飲まなくても良いので、口をつける「フリ」をします。
その後は、折を見て、「他の飲み物を注文しても良いですか」と先輩に断ってから、好きなものを頼むようにしましょう。
■3.上司・先輩の飲み物の残量には、常に注意を払う
非常に大切なポイントです。周囲の方のグラス・器の半分以下の残量になったら、お酌をします。
目上の方(当面は全員の方)へお酌をする場合は、両手で行います。
ラベルがある場合は、ラベルを上に向けて注ぎます。
飲み物が減っていない状況でお酌をすることは決して失礼ではありません。
むしろ「もうお酌したほうがいいかな」と迷っているうちに、グラス・容器が空になってしまう方が失礼です。
■4.場を盛り上げる努力をする
新人の時に「一発芸をやれ」と言われたご経験のあるご担当者さまもいらっしゃると思いますが、新人はとにかく酒宴を盛り上げることに徹しましょう。
わざわざ芸をする必要はなくても、会話が途切れないよう話題を用意しておくと良いでしょう。
自分のことだけでなく、相手へ質問して相手に話していただくようにするのもエチケットです。
また、積極的に席を移動してお酌がてら、様々な方と話しましょう。
組織・部署のことや、同僚、お客さまのことなど、普段聞けない耳より情報が手に入れられるかもしれませんし、周囲の方に自分の顔を覚えていただける良い機会にもなります。
■5.一番重要なことは「翌日の態度」
酒宴の翌日は、必ず普段よりも早く出社しましょう。
飲んだ翌日こそ、自己管理能力が試されます。寝坊して遅刻するなど言語道断です。また、二日酔いでしんどそうにするのもご法度です。
必ず、元気に「おはようございます。」と挨拶して席に着きましょう。
また、酒宴の参加者全員に「昨日はありがとうございました」とお礼をします。
直接お礼するのが理想ですが、不可能であれば電話でお礼します。電話でも通じないようなら、メールをします。
■職場外での人づき合いも大切に
「最近は飲ミュニケーションという言葉は死語になった」「若い子を飲み会に誘っても、すげなく断られてしまう」と言う上司・先輩のお嘆きの声をよく聞きます。
しかし、職場外で上司や先輩、同僚とコミュニケーションを取るということは、自分のビジネススキルを高める上でも、また色々な情報を得るためでも、とても大切なことです。
新人には、こういったことをそれとなく伝えながら、より良いコミュニケーションを取れる環境づくりをしたいですね。
☆次回もお楽しみに・・・
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「きみは営業に向いてない」
周りの人にさんざん言われていながら入社早々営業担当になってしまった中島が伝える、営業の頑張り方