就職活動の最大の関門である「面接」にどのように対応するか。
かつては就職活動をしていたインソースの社員から集めたノウハウを公開いたします!
今回は「面接対策・事前準備」についてお送りします。
採用の面接官とお話してよく聞くのは、「最近は、ピンボケな回答をする学生が多い」ということです。
ではなぜ「ピンボケな回答」になってしまうのでしょうか。
(1)相手が求めるものと自分の答えがマッチしていない
(2)相手の質問の意図が理解できていない
原因は以上の2点に大きく分けられます。
ではそれぞれどのように克服(もしくは改善)したらよいのでしょう。今回は(1)を回避する事前準備の方法をご紹介いたします。
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相手が求めるものと自分の答えがマッチしていない、この状況は、企業研究の不足にあります。
よく就職活動本では「企業が訊きたいのは、会社に貢献できるかだけだ」「自分の具体的な経験を挙げ、いかに戦力となる人間かをアピールしろ」
などと力説していますが、企業によって求めるものは違います。
その当たり前の事実に、意外に気づいていない学生が多いのです。自分の経験を語る以前に、どのような人材をその企業は求めていて、自分の中でそれに該当する能力は何か、探るところから始まるのです。
経験を語ること自体が重要なのでなく、自分の能力の裏づけ、説得力を増すために、経験談が必要なのです。
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企業研究をするにあたっては、月並みですが、まず業界研究、それから同じ業界内での企業比較を行います。このときは四季報などのツールを用いて、志望企業と他社とは、どのような点が異なるのか、自分なりの見解をもって志望動機につなげられるようにすればよいでしょう。
それから企業研究も兼ね、OB訪問をすることをお勧めします。実際に社内にいるOB・OGと話すことで、本当にその企業のカラーや求める人材が明確になってくる場合が多くあります。
しかし闇雲に訪問すればよいというものではありません。OB・OGといっても幅広い年代の方がいる場合には、(可能であれば)目的にあわせて訪問先を選びましょう。
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OB・OGでも20代中盤までの年の若い方は、学生に近い目線を持っているので、就職活動中の学生ならではの悩みなども理解してくれるでしょう。
しかし、社内の情報となると、やはり経験年数が長い方が、経営的視点や、人事的思考も身についているので、職場のリーダー的存在である30代のOB・OGに当たってみることをお勧めします。
もちろん、一概にこの年代に聞いておけば間違いない、ということはなく、できれば複数のOB・OGと話すことをお勧めします。
一つの企業内でそれが難しいようならば、同業他社のOB・OGを訪問し、そのときに志望企業の評判なども訊くとよいでしょう。
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どれだけ自分に自信があっても、的外れなアピールはプラスになりません。相手がどのような答えを求めているのかを念頭に置き、質問に答える
ようにしましょう。
そのためには、相手がどのような会社で、どのような志向を持っているのか、事前に調査しておくことが、大きな手助けとなります。
「きみは営業に向いてない」
周りの人にさんざん言われていながら入社早々営業担当になってしまった中島が伝える、営業の頑張り方