更新日:
ピアボーナス
Google社が社員の評価指標として導入していることでも知られている「ピア・ボーナス」とは、英語の「Peer(仲間、同僚)」と「Bonus(賞与、ボーナス)」を合わせた言葉です。
日頃、表面化しにくい仕事による成果や貢献などに対して、従業員同士が互いにボーナスを送り合える仕組みのことを指します。
ピア・ボーナスはインセンティブ(成果給)のひとつです。インセンティブは、仕事の成果に応じて金銭的報酬が与えられる場合と、表彰により優れた成果を評価して賞賛あるいは承認を 得られる場合があります。ピア・ボーナスは、成果や貢献に対して少額の報酬が支払われるため、インセンティブ制度のひとつとして捉えることができます。360度評価と同様に、組織内の仲間、同僚からの多角的な視点 を盛り込むことができる「評価システム」とも言えるでしょう。
従来のインセンティブ制度と異なる点としては、現行の評価制度では評価しにくい仕事の成果や貢献に対して評価できることです。 また、評価のフィードバックを半期あるいは1年に一度ではなく、期間を空けずに伝えられるため、従業員のエンゲージメント向上なども期待できます。 そしてまた、共に働く仲間から認められることで、自分の仕事が誰かのためになっていることを実感でき、働きがいを高めることにつながります。
※エンゲージメントとは:働く人が幸せで、会社に愛着を持ち、成果をあげて組織に貢献しようとする「自発的な意欲」
すでにピア・ボーナスを導入している組織では、専用のサービスを利用することで従業員同士がボーナスを送り合えるような環境を整えているケースが多いです。 その専用のサービスにより、従業員同士はパソコンやスマートフォンからピア・ボーナスを簡単に送ったり受け取ったりできるようになります。ピア・ボーナスを導入することで組織内の結束が強まり、早期離職を防ぐことにもなります。貴社でも導入を検討されてみてはいかがでしょうか。