iphone15シリーズは「買い」? 所有モデル別おすすめ度

2023年10月11日

iphone15シリーズは「買い」? 所有モデル別おすすめ度

アップルの最新スマートフォン「iPhone15」シリーズが発売された。前モデルの「iPhone14」シリーズと同じく、上級モデルの「Pro」シリーズのみ最新SoC(システム・オン・チップ=異なる機能を持つ複数のLSIを一つの集積回路に集約したもの)の「A17 Pro」が搭載されているほか、カメラの光学ズーム倍率も引き上げられている。さて、最新モデルの「15」シリーズは「買い」なのか?

「15」も革新的な進化はなし

このところ「緩やかな変化」を続けているiPhoneだが、「15」シリーズも同様だ。大きなスペック変更としては、接続端子が独自規格のLightningから、汎用規格のUSB Type-Cに変更されたことだろう。USB Type-Cは「USB 3.x」規格でデータ伝送速度は最大20Gbpsと、「USB 2.0」規格だったLightningの最大480Mbpsの40倍を超える超高速伝送が可能になる。

もっとも、これは理論値で実際には上位モデルの「15 Pro」「15 Pro Max」でも10Gbps止まり。製品に付属するUSB Type-Cケーブルは「USB 2.0」仕様なので、480Mbpsが上限となる。10Gbpsのデータ伝送を実現するには、高速対応ケーブルを用意しなくてはならない。

下位モデルの「15」「15 Plus」では端末側が「USB 2.0」仕様なので、高速対応ケーブルで接続しても伝送速度はLightningと同じ480Mbpsのままだ。要は端子の形状が変わっただけで、実質的な性能は変わらない。ヘッドフォンやマイクといったLightning仕様の周辺機器を利用しているユーザーにとっては変換アダプタが必要になったり、利用できなくなったりというデメリットもある。

「15 Pro(Max)」はカメラのズーム機能が従来の3倍から5倍となり、ボデイに初めてチタンを採用して最も重い「Pro Max」で19gの軽量化を実現した。SoCも最新型に換装されているなど、そこそこ進化したモデルとなっている。アプリの動きをスムーズにするメモリも「iPhone13 Pro」以来、3モデルぶりに6GBから8GBへ増量した。

下位モデルの「15」「15 Plus」はSoCこそ「14 Pro」「14 Pro Max」と同じ「A16 Bionic」だが、前モデルの「14」「14 Plus」に比べると1世代進化した。カメラも1200万画素から4800万画素に強化されている。

一方で、変わっていない部分も少なくない。内部ストレージの最大容量は1TBで、2世代前のモデルと同じ。第5世代移動体通信規格(5G)の高速バージョンであるミリ波への対応も、4年連続で見送られた(米国など海外では「iPhone12」以降は対応済み)。国内のミリ波による通信は全モバイルトラフィックの0.2%程度しかないとはいえ、最新の通信規格に未対応なのは困りものだ。

新旧モデル別主要スペック一覧



モデル名 SoC メモリ
(RAM)
ストレージ カメラ
 iPhone15 Pro Max A17 Pro 8GB 256GB~1TB トリプル
最大4800万
5倍ズーム
 iPhone15 Pro A17 Pro 8GB 128GB~1TB トリプル
最大4800万
5倍ズーム
 iPhone15/Plus A16 Bionic 6GB 128GB~512B デュアル
最大4800万
2倍ズーム
 iPhone14 Pro/Max A16 Bionic 6GB 128GB~1TB トリプル
最大4800万
3倍ズーム
 iPhone14/Plus A15 Bionic
(5コアGPU)
6GB 128GB~512B デュアル
1200万
2倍ズーム
 iPhone13 Pro/Max A15 Bionic
(4コアGPU)
4~6GB 128GB~1TB トリプル
1200万
3倍ズーム
 iPhone13/Plus/mini A15 Bionic
(4コアGPU)
4GB 128GB~512GB デュアル
1200万
2倍ズーム
 iPhone12シリーズ以前 A14 Bionic以下 4GB以下 512GB以下 デュアル
シングル
最大1200万
最大2倍ズーム

SoCとカメラ機能の差が「買い」の判断材料

それでは「15」シリーズは「買い」なのか、「待ち」なのか?アップルは「iPhone3G」から「iPhone6」まではメジャーモデルチェンジとマイナーモデルチェンジ(Sシリーズ)があり、2年に1度「買い」のタイミングがあった。しかし「iPhone7」以降はこうしたメジャーマイナーチェンジとマイナーモデルチェンジの差別化がなくなり、「誰にとっても買い」というタイミングはなくなった。

つまり、現在使用しているモデルとの比較で「買い」と「待ち」を判断する必要があるのだ。先ずは前モデルの「14」シリーズで見ていこう。「14 Pro Max」ユーザーは若干の軽量化となり、光学ズームが5倍になったことから「15 Pro Max」は検討してもよいかもしれない。だが、軽量化したとはいえ「Pro Max」の重量は221gとスマホとしては重く、ズームも倍率が上がるほど用途が限られるし、本格的な遠景撮影をするのなら10倍はほしい。

Maxモデルを選ぶということは大画面が魅力だろうから、「14 Pro Max」ユーザーにとって小画面の「15 Pro」の魅力は乏しいだろう。ましてや「15 Plus」や「15」はSoCが変わらない上にカメラ機能も劣るため、買い替える意味はなさそうだ。

「14 Pro」ユーザーも同様の理由で「15 Pro Max」と「15 Pro」は検討の余地がある。「買い」を推奨できるのは「14 Plus」ユーザーの「15 Pro Max」買い替えだ。大画面の持ち味はそのままに、カメラ機能はツインからトリプルに、画素数の向上など大幅に強化される。SoCも2世代進化した。大画面にこだわらない「14」ユーザーであれば、「15 Pro」も「買い」推奨に入るだろう。

「13」シリーズ以前となると、ほぼ「買い」推奨だ。ただし「13 mini」は小型モデルで、「14」シリーズに続いて「15」シリーズにも設定がない。小型モデルがを選びたいなら、可能性は低いが「16」シリーズ以降のmini復活に期待するか、「iPhone SE」の第4世代を待つ方が良いだろう。

「iPhone12」シリーズ以前のモデルはSoCが3世代落ちで、買い替え時期に入ったと言える。とはいえ、メモリやストレージは最新の「iOS17」やアプリも十分に対応する余力があるモデルも。円安で価格も上がっており、「お財布」に余裕がないなら「待ち」でも普段づかいに何ら支障はないだろう。

現有モデル別の買い替えお勧め度



モデル名 iPhone15 Pro Max iPhone15 Pro iPhone15 Plus iPhone15
 iPhone14 Pro Max × × ×
 iPhone14 Pro × ×
 iPhone14 Plus × ×
 iPhone14
 iPhone13シリーズ
 iPhone13 mini × ×
 iPhone12シリーズ以前

配信元:M&A Online

関連サービス

最新ニュース

人事のお役立ちコンテンツ

下記情報を無料でGET!!

無料セミナー、新作研修、他社事例、公開講座割引、資料プレゼント、研修運営のコツ

メールマガジンのご登録はこちら

登録は左記QRコードから!

※配信予定は、予告なく配信月や研修テーマを変更する場合がございます。ご了承ください。

配信をご希望の方は、個人情報保護の取り扱いをご覧ください。

最新作・ニュース

新卒採用募集中

人事のお役立ちニュース

各種コラム

人材育成関連

  • 人材育成ノウハウ ins-pedia
  • 人事・労務に関する重要語辞典 人事・労務キーワード集
  • 人気のメルマガをWEBでもお届け Insouce Letter
  • インソースアーカイブス
  • 全力Q&A インソースの事業・サービスについてとことん丁寧にご説明します
  • インソース 時代に挑む
  • 全力ケーススタディ 研修テーマ別の各業界・職種向けケース一覧
  • 新入社員研修を成功させる10のポイント
  • 研修受講体験記 研修見聞録
  • 人事担当者30のお悩み

仕事のスキルアップ

  • 上司が唸る書き方シリーズ ビジネス文書作成のポイントと文例集
  • はたらコラム はたらく人への面白記事まとめました
  • クレーム対応の勘所
  • 人事のお役立ちニュース

銀子シリーズ

  • 七十代社員の人生録 銀子の一筆
  • シルバー就業日記 銀子とマチ子
  • 人気研修で川柳 銀子の一句

開催中の無料セミナー

  • WEBins
  • 読み物・コラム

    • インソースレター

    • Gambatte

    • 人事のお役立ちニュース

  • モンシャン