【知っておきたい】パワーポイントを見やすくするデザインの考え方
2019.07.12
- ビジネス
Microsoft PowerPointは、プレゼンテーションのスライドを手軽に見栄えよく作れる便利なソフト。でも、言いたいことを全部盛り込もうとすると、ごちゃごちゃした見にくいスライドになってしまいます。そこで見やすいスライドを作るために、気をつけておきたいデザインのポイントを、いくつかご紹介しましょう。
ワンスライド・ワンメッセージの法則
パワーポイントのスライドで主張したいことを、メッセージと呼びます。
このメッセージが、1枚のスライドの中にいくつも盛り込まれていると、聞き手はどこが重要なのか混乱してしまいます。
1枚のスライドに書くメッセージは、ひとつだけにしましょう。すると、メッセージの数=スライド数となります。聞き手にとって話の流れが把握しやすいだけでなく、プレゼンする側にとっても論理展開がしやすくなります。
なるべく文章を少なくする
スクリーンに映し出された文字があまりに多いと、聞き手側は読む気をなくしてしまいます。見やすいスライドにするためには、なるべく文章を少なくしましょう。
文章はストーリーを説明するには向いていますが、さまざまなデータや数字を並べて比較したり、イメージを伝えたりするには、あまり向いていません。図や写真、グラフなどを使った、分かりやすいスライドを心がけましょう。
使うフォントはゴシック体
日本語のフォントには「ゴシック体」と「明朝体」があります。明朝体は、横線に対して縦線が太く、横線の右端などに三角形の「ウロコ」と呼ばれる飾りがあります。ゴシック体は、横線と縦線の太さがほぼ同じで、ウロコがない書体です。
英文の場合は、ウロコがあるフォントをSerif体、ウロコがない書体をSans-Serif体と呼びます。
日本語ではよく「タイトルや見出しはゴシック体、本文は明朝体」といわれます。しかし、スライドにはその法則は当てはまりません。なぜなら、スライドに書かれているメッセージ自体が「見出し」であり、本文はプレゼンする人が話す内容そのものだからです。
また、線に強弱のある明朝体やセリフ体に比べて、一定の太い線で描かれたゴシック体やサンセリフ体のほうが、スライドで見たときに読みやすいという特徴もあります。
ですから、スライドに使う書体は基本的にゴシック体のみと考えておきましょう。
レイアウトは上から下、左から右
パワーポイントで作るスライドは、横長の長方形をしています。人間はこの形を見ると、無意識のうちに左上から右下に向かって目線を移動させてしまうのです。
そのため、スライドのレイアウトは基本的に、上から下、左から右に情報が流れていくように配置しましょう。この流れに逆らうと、メッセージが伝わりづらくなってしまいます。
中央揃えは使わない
文章を中央揃えにすると、デザイン的にかっこよく見えるかもしれません。しかし中央揃えの文章は、上下左右にかなりの余白がないと、読みづらく感じてしまうのです。
タイトルやよほどの効果を狙った場合を除き、中央揃えは使わないほうが読みやすいスライドになります。スライド内に複数の文を盛り込む場合には、開始位置を左でそろえましょう。
見やすいスライドでプレゼンを成功させよう
さまざまなことができるパワーポイントですが、あまり凝ったスライドはプレゼンテーションには逆効果。シンプルであるほど、メッセージそのもののインパクトが強まります。
どんなに魅力的な企画であっても、スラスドが読みにくければ、プレゼンに対する聞き手の興味を減退させてしまいます。シンブルで読みやすいスライドで、プレゼンを成功させてください。
配信元:日本人材ニュース