研修を語る
2024/07/18更新
企画力研修を語る
【ニーズ】
企画力のある人材は、ますます求められています。
現代は、従来通りのことをやっていればいい、という時代ではありません。時代に即した「新しい企画」が常に求められています。かつて企画は、冴えたアイディアや飛び抜けた発想など、個人の資質に頼りがちな部分もありました。今は特定のアイディアマンが企画を出すのを待つのではなく、誰もが一定の企画力を持つことが求められています。なぜなら人や組織を動かす「新しい企画」がなければ、生き残っていけないからです。
【効果】
説得力のある「企画書」という形式にするプロセスとポイントを最終的に習得します。
ゴールは、説得力のある「企画書」という形式のものができることです。 初めに、アイディアの出し方(発想のしかた)について習得します。 次に、企画内容を枠組み(フレームワーク)としての企画書に落とし込むスキルを習得します。
企画書作成のポイントは以下の6つです。
- ①企画のねらい
- ②そのために何をやるのかという実施事項
- ③手段としてどういうことをするかという具体的詳細
- ④費用対効果の見極め
- ⑤実施に伴うリスクの検証
- ⑥実現のためのスケジュール
最後に、グループワーク、発表会を通じ企画を実現させるためのプレゼンテーション力を磨き上げていただきます。
【特徴】
企画書の実践的な作成手順を習得し、事前課題の中から選択されたテーマについてグループワークを通じ、企画立案していただきます。
受講者の関心のあるテーマを事前課題で提出していただき、その中から講師が提示する手順に沿って進めていくと、おのずと企画書を作る実践力が身につくことが本研修の特徴です。そのうえで、社内・庁内の関係者やお客さま・市民などに対して通用する説得性のある形まで深化させます。グループで作成した企画書をそれぞれが発表し、優劣を競うことで、身につけた企画力をさらに磨き上げます。
【重点ポイント】
物事を多角的に捉えること、また、組織的対応とはどういうものか、ということについて重点的に取り組みます。
重点的に行うことは、その企画を支える現状分析の部分です。現状分析は、単なる感想ではなく、数値化することが重要です。つまり、数値によって「見える化」するということです。なかでも、現状を「多角的に捉える」ということが大切です。このため本研修では、フローチャートやパレート図、特性要因図など、さまざまなアプローチを扱います。ひとつの方向だけから見るのではなく、多角的に見ることによって、別のポイントや見えなかった観点に気づくことができます。
もう一つ、個人における企画力だけでなく、組織的な企画力というものを体験していただく点も重視します。 グループワークを重視した企画書作成は、組織としての解決方法を重視したからに他なりません。
【研修の流れ】
前半で発想の出し方、企画書の書き方などを学び、後半で事前課題から選択されたテーマについてグループ単位で企画書を作成し、発表します。
全体の流れとしては、前半で、発想の出し方や企画書の書き方などを学び、後半で事前課題から選択されたテーマについて、グループ単位で企画書を作成し発表していただきます。
具体的には、前半の講義では、企画のアイディアの出し方、多角的にものをみる見方、企画書の枠組みの順に進んでいきます。特に企画書の枠組みについては、6つの場面について、それぞれポイントを説明していきます。
そしてアイディア出し・現状分析・企画書そのものがしっかりつかめたところで、後半の総合演習になります。実際にグループ単位で企画書を作成し、発表していただきます。
【演習】
受講者の事前課題から講師がテーマを数個選択し、グループワークで企画書を作成します。
事前課題から、講師がテーマを数個選択し、受講者を同じような課題を持ったグループに分けます。このグループ単位での企画書作成には、2つの方法があります。ひとつは、企画書の6つの枠組みについてグループのみんなで知恵を出し合って進めるやり方、もうひとつは6つの枠組みをグループ内で役割分担して行うやり方です。どちらの方法にするかは、適宜講師のほうから指示をしたり、各自で選んでもらったり、その受講者層に適切なものを選択しています。
さらに、必要があれば、テーマに応じ、ヒントになる情報を適宜提供し、企画書作成の支援を行います。 グループ単位で作成した企画書を発表していただき、評価します。 最終的にできあがった企画書を、4つの切り口で評価させていただきます。この評価の切り口は
- ①世の中の役に立つかどうか
- ②目新しさがあるか
- ③採算が合うか
- ④発表の仕方
まず世の中の役に立つか、という点ですが、市場に受け入れられなければならないことはもちろんのこと、最近ではCSR、つまり企業の社会的責任も当然のこととして意識されているため、重要です。そして企画には目新しさ、いわゆる「Something New」も必要です。もちろん民間では当然、費用対効果も重要です。これは短期的に利益が出るかどうかということだけではなく、中・長期的な観点からも判断します。最後に、発表の仕方ですが、やはり説得力がある発表かどうか、適切な発表方法であるかどうか、という点を評価します。