第7条 企業風土をつくり、新人に伝えるべし!
カルチャーの統一
あまり業績がふるわない企業は、企業カルチャーの統一ができていません。
具体的には、
- マーケティング(顧客拡大)の視点で何が大切か?
- リノベーション(業務改善)の観点で何をして欲しいか?
- イノベーション(新事業・新サービス開発)の観点で何をして欲しいか?
この3点に関して、自社の考え方を明確に伝える事が、カルチャーを作ることです。
会社として、一本筋が通っていない会社は安定した成長が見込めません。カルチャーは社長や経営者が作り出すものですが、それをきっちりと社員に伝え、浸透させる必要があります。特に4月は、フレッシュな新入社員にカルチャーを注入する重要な時期です。
会社の逸話を入れて、効果的にカルチャーを伝える
新入社員には、会社の歴史や社訓などが書かれた冊子が配られますが、あまりマニュアルらしく作ってしまうと、他の会社と変わらないものになり、個性がありません。
会社の個性を出すためには「プロジェクトX」みたいな会社創設の経緯や、会社の中の"伝説"の営業マンや技術者の逸話を挟んだり、先輩から新入社員に現場の雰囲気や仕事の深さなどを伝える内容があれば、会社のカルチャーが伝わりやすいでしょう。
簡単でいいので、カルチャーを表す単語を「言い換えて」表現する!
カルチャーを叩き込むことは、社員に「どう動いて欲しいか」「どう考えて欲しいか」、基準を示すことです。これは、社長のあいさつで話してもらうとともに、文章にして配布すると、新人に伝わりやすいのではないでしょうか。
(例)-
チャレンジせよ!
→お客さまには、必ず大きな声で「いらっしゃいませ」と言う(なぜなら、気分良く買っていただくため)。 -
業務改善を心がけよう!
→電話は3分以内とする(なぜならコスト削減のため)。 -
社員一丸となり、新商品を開発せよ!
→お客さまのご要望はメモして、上司に伝える(なぜなら、新サービス開発のため)。
こんな簡単な事で結構です。この簡単な言い換えが新人の具体的な行動になり、社内の評価につながります。
是非読んでおいた方が良い本も教える
また、新入社員が是非読んでおいた方が良い本なども、教えてあげると喜ばれるかもしれません。最近の若い人は本を探せないし、読めないという話をよく聞きます。
業界の常識や仕事の基本知識など、会社側が新人にしっかり学んでおいて欲しいことについては、入社する前に、内定者研修などで教育をするとともに(時間がかかるので、新入社員研修より内定者研修の方が良いでしょう)、読む必要のある本を紹介してあげましょう。