2018年5月16日
ディスコ 駒形 一洋 キャリタス就活 編集長
当社が企業に対し採用戦線序盤の感触を調査したところ、多くの企業が苦戦を強いられている様子がみてとれます。一方では、インターンシップを効果的に活用する動きが活発になってきています。
今年の採用戦線を企業はどのように感じているかというと、3月下旬に行った調査では、ここまでの採用活動について「大変苦戦している」(13.9%)、「苦戦している」(32.4%)を合わせて半数近い企業が「苦戦」と回答(計46.3%)。「大変順調である」(0.8%)、「順調である」(17.1%)を足し合わせた17.9%を大きく上回り、多くの企業が苦戦を強いられている様子が明らかになりました。
最も「苦戦」が多いのは、従業員規模別では「300人未満」、業界別では「商社・流通」。いずれも半数を超える企業が「苦戦」と回答しています。
「3月に大学内のセミナーに参加したが、学生の参加が例年に比べかなり少なく、思うように学生と接点がもてなかった」、「昨年に比べ、プレエントリー数が激減した。会社説明会の参加者数は昨年の50%まで減ってしまった」、「説明会を開催しても、直前や当日のキャンセルが多くて、実施できない回もある」など、採用の現場からの苦しい声も多数寄せられました。
一方、早期からの学生との接点を求めてインターンシップを実施する企業からは、多くはありませんが活動の順調さがうかがえる声も聞かれます。インターンシップを実施したことで採用母集団形成への効果を感じている企業は7割近く(計68.4%)に及びます。
「インターンシップでの早期接触により、プレエントリー数は前年度に比べ増えている」、「エントリー数、受験者数ともに前年並みだが、インターンシップ参加者が増加したため、理解度や志望度の高い学生の割合が多くなり、応募者の質が上がっていると感じる」などの声が聞かれました。
これらのことから、短期戦ともいえる就活戦線においてのインターンシップの位置づけは年々高まっているといえ、今年度も増加するといえそうです。
配信元:日本人材ニュース
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