業務の中にSDGsは簡単に組み入れられる~社会人15年目のつぶやき
2022.08.30
- ビジネス
言葉を聞く機会が増えたSDGs。2030年までに持続可能でよりよい世界を目指すという、国際サミットで掲げられた開発目標です。17のゴール・169のターゲットから構成されていて、地球上の「誰一人取り残さない」ことを誓っています。
企業が全社をあげてSDGsに取り組まなければならない理由
世界の株価は巨大な資産運用会社、特に公的年金の投資活動に左右されます。 SDGsの取り組みをしていない組織は、投資家から優良企業として認められず、資金を集めることが困難になる可能性もあります。 全世界にユーザーがいる巨大企業も、ひとたび環境に悪影響を及ぼす部材が商品に組み込まれていた・孫請け業者で恒常的な長時間労働を強いていたなどの事実が明るみに出た場合、不買運動が起きて経営が立ち行かなくなる事態に追い込まれるということを理解しておきましょう。
ダイバーシティ推進も、すぐに取り組めるSDGs活動のひとつ
17の目標のうち、日本の企業でも以前から長く取り組まれていることの一つが「ジェンダー平等の実現」です。 女性の社会進出を支援し、結婚や出産を経たあとも職場に復帰し活躍し続けられるための様々な取り組みがなされています。当初は当事者である女性のスキルアップ・マインドセットに重きがおかれることが多かったですが、近年では当事者の上席者である管理職の「職場・体制づくり」、パートナーの積極的な育児参加に言及する組織が増えてきています。 ずいぶんと是正がなされてきたようにも思えますが、世界的にみると、先進国の中でも最も平等が実現されていない国であるという調査結果が出ています。
このほか、LGBTQ人材、シニア・外国人従業員の雇用促進なども、「働きがいも経済成長も」というSDGs目標につながるものです。労働力が年々減少している日本だからこそ、仕事をうまく分散させ、誰でも成果を出せる仕組みに業務を変えていく必要があるのではないでしょうか。 自分とバックグラウンドが異なる他者を受け入れ、お互いが気持ちよく働くための心構えをもち、うまくコミュニケーションを図るスキルをメンバー全員が学ぶ機会を持つことも有効です。
ペーパーレスと働き方改革を加速させるIT化・DX化
「産業と技術革新の基盤をつくる」「陸の豊かさを守る」これらの2つの目標にアプローチできるものとして、ペーパーレス化への取り組みが挙げられます。 特に世界的な感染症の流行により、紙ベースの稟議書の作成が激減した、契約書や領収書さえも電子データに置き換わったという事例は少なくありません。 紙資源を削減し、出勤せずとも成果を上げて働き続けることも可能にするIT化・DX化ができる業務がないかを洗い出し、導入を急ぐことも大切です。
このように実はなんとなく踏み出していた組織内の取り組みがSDGsにつながっていることに気づけると、活動の企画やさらなる推進へのハードルがぐっと下がるはずです。 自分たちにできることの的を絞って、確実に成果を上げましょう!
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