8月のトレンドワード
オンボーディング
オンボーディングとは「社員が組織の一員として定着し、活躍し続けること」です。主に新入社員や中途社員、または出向者、内定者などが対象となります。
せっかく優秀な人材を確保しても、組織に定着し、成果を出せるとは限りません。コストと労力をかけて採用した社員が受け入れ側の不備や怠慢で挫折してしまい、離職をしてしまうのは大きな損失です。そうならないためには、社員が経験やスキルを活かし、自信をもって成果をあげていくための支援が必要です。
なかでも中途社員のオンボーディングは、人材不足の昨今、中途採用に力を入れる多くの企業にとっての重要課題です。中途社員のオンボーディングを成功させるためには、入社初期に面談を行い、コミュニケーションをとることが大切です。面談ではまず、中途社員の強み・経験・価値観・キャリア感をしっかりと把握します。これをふまえ、組織側からは「どのように活躍してもらいたいか」といった役割期待を伝え、目標を共有することが重要です。
管理監督者には、中途社員との面談で「傾聴力」と「質問力」を駆使して、表面的な経歴だけではない「強み」や「こだわり」を引き出すことが求められます。また、モチベーションの動因やキャリア志向を確かめるフレームワークを知っておくことも大切です。転職をしてきたというチャンスを自組織で活かすための意識の持ち方、人間関係をうまくやっていくためのコミュニケーション手法などについても本人に伝えられると、より早く職場に馴染み、実力を発揮しやすくなります。
社員全員が自分の強み・こだわりを活かして成果を出すこと、そしてそれが会社の方針と合致していることが、オンボーディングの成功へとつながります。社員の職場への定着と継続した活躍のために、新たな社員を受け入れる管理職側のスキルアップから始めてみてはいかがでしょうか。
Pick UP
- 管理監督者が面談時に使える3つのフレームワークを学び、中途社員の現状を把握する
- 中途社員・出向社員が自らの強みを整理し、どのように活躍するかを話し合う面談力を学ぶ
- 異動者が、経験を生かしながら異動先でもなじむための意識を醸成する
- 若手社員がモチベーションを高め、チャレンジする姿勢を身に着ける
- 社員を新しい組織の文化や仕事の進め方、人間関係に慣れさせ、軌道に乗せる