2018年6月15日
ハローワークを通じた障がい者の就職件数が9年連続で増加し、新規求職申込件数が初めて20万件を超えたことが、厚生労働省がまとめた2017年度の障がい者の職業紹介状況で分かった。
障がい者の新規求職申込件数は、前年度比5.4%増の20万2143件となった。就職率は同0.2ポイント減の48.4%となり8年ぶりに減少した。
障がい種別に就職件数を見ると、身体障がい者2万6756件(前年度比0.7%減)、知的障がい者2万987件(同3.2%増)、精神障がい者4万5064件(同8.9%増)、その他の障がい者5007件(同9.3%増)となっている。
身体障がい者は4年連続で減少。精神障がい者は2015年まで前年度比2ケタの高い伸び率が続いていたが、2016年は7.7%、2017年は8.9%と伸び率が鈍化している。
産業別にみると、医療,福祉(3万5566件)、製造業(1万3595件)、卸売業,小売業(1万2412件)の就職件数が多かった。
【産業別 就職件数トップ5】
1位 医療,福祉(3万5566件、構成比36.4%)
2位 製造業(1万3595件、同13.9%)
3位 卸売業,小売業(1万2412件、同12.7%)
4位 サービス業(1万288件、同10.5%)
5位 運輸業・郵便業(4424件、同4.5%)
職業別の就職件数では、「運輸・清掃・包装等の職業」(3万3767件)の割合が大きく、「事務的職業」(2万282件)、「生産工程の職業」(1万2666件)、「サービスの職業」(1万1803件)が続いている。
【職業別 就職件数トップ5】
1位 運輸・清掃・包装等の職業(3万3767件、構成比34.5%)
2位 事務的職業(2万282件、同20.7%)
3位 生産工程の職業(1万2666件、同12.9%)
4位 サービスの職業(1万1803件、同12.1%)
5位 専門的・技術的職業(6628件、同6.8%)
都道府県別に就職率を見ると、最も高かったのは富山で67.5%、次いで、福井66.6%、徳島65.9%、島根65.7%だった。最も低いのは東京32.7%。
配信元:日本人材ニュース
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