2021年2月17日
2020年の社長の平均年齢は60.1歳で、調査を開始した1990年以降初めて60歳を上回ったことが帝国データバンクの調査で明らかになった。
帝国データバンクの2021年1月時点の企業概要データベース「COSMOS2」(約147万社収録)から企業の社長データを抽出して調べたところ、社長の平均年齢は前年比0.2歳増となる60.1歳となった。年代別の割合をみると、「60代」が27.3%を占め最多、「50代」が26.9%、「70代」が20.3%で続く。
上場企業の社長の平均年齢は58.7歳で前年と同水準だった。年代別の割合は、「60代」が43.3%を占め最多となった。
業種別に社長の平均年齢を見ると、最も高かったのは「不動産業」の62.2歳で、「製造業」61.3歳、「卸売業」61.0歳、「小売業」60.2歳も全体の平均年齢を上回った。また、「製造業」「卸売業」「小売業」では「60代」が最多、「不動産業」では「70代」が最多となった。
平均年齢が最も低かったのは、前年に続きサービス業で58.7歳だった。
【業種別 社長の平均年齢】
1位 不動産業 62.2歳
2位 製造業 61.3歳
3位 卸売業 61.0歳
4位 小売業 60.2歳
5位 運輸・通信業 59.9歳
6位 建設業 59.6歳
7位 サービス業 58.7歳
その他 59.2歳
都道府県別に見ると、最も平均年齢が高かったのは「秋田県」(62.2歳)で、次いで「岩手県」(62.0歳)、「青森県」(61.8歳)となった。また、東北以外でも主に東日本において全国平均を上回る地域が目立った。
平均年齢が最も低かったのは「三重県」(58.8歳)で全国平均を1.3歳下回った。
1990 年と比較して社長の年齢が最も高くなったのは、「秋田県」(8.4歳増)。次いで、「青森県」(7.9歳増)、「山梨県」、「沖縄県」(7.8歳増)となった。
【都道府県別 社長の平均年齢 トップ10】
1位 秋田県 62.2歳(90年比8.4歳増)
2位 岩手県 62.0歳(同7.2歳増)
3位 青森県 61.8歳(同7.9歳増)
4位 高知県 61.6歳(同7.5歳増)
5位 島根県 61.5歳(同6.4歳増)
6位 山形県 61.2歳(同5.7歳増)
6位 新潟県 61.2歳(同6.6歳増)
8位 長崎県 61.1歳(同7.1歳増)
9位 神奈川県 61.0歳(同7.5歳増)
9位 長野県 61.0歳(同6.5歳増)
配信元:日本人材ニュース
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