2021年4月21日
2020年に転職した20代~50代男女正社員の転職率は前年比2.1ポイント減の4.9%だったことが、マイナビ(東京・千代田、中川信行社長)の実施した「転職動向調査2021年版」で明らかとなった。
2016年から2019年までは増加傾向にあったが、2020年は減少に転じ、2018年と同水準となった。
【転職率】
2016年 3.7%
2017年 4.2%
2018年 5.3%
2019年 7.0%
2020年 4.9%
新型コロナウイルスの影響で、転職に積極的になった割合は36.9%(「転職に積極的になった」+「やや転職に積極的になった」)となり、転職に消極的になった割合19.0%(「転職に慎重になった」+「やや転職に慎重になった」)の約2倍となった。特に、20代男性の割合が高く51.2%が新型コロナウイルスをきっかけに転職活動に積極的になったと回答した。
【転職活動に対する、新型コロナウイルスの影響】
転職に積極的になった 18.7%
やや転職に積極的になった 18.2%
影響はなかった 44.1%
やや転職に慎重になった 13.1%
}転職に慎重になった 5.9%
異業種への転職率は48.8%となり、前年(48.2%)から0.6ポイント増加した。
業種別にみると、前職の業種が「医療・福祉・介護」、「IT・通信・インターネット」だった人は引き続き同業への転職が多い。一方、前職の業種が「フードサービス」だった人の異業種への転職率は82.4%で、前年(56.9%)から25.5ポイントも増加し約1.5倍になった。
【前職の業種別 同業種への転職率トップ5】
1位 医療・福祉・介護 82.7%
2位 IT・通信・インターネット 67.0%
3位 運輸・交通・物流・倉庫 53.2%
4位 不動産・建設・設備 51.4%
5位 素材 48.3%
リファラル採用の一環として、知人・友人に自社を紹介したことがある人の割合は32.2%だった。特に20代、30代の男性や営業職の割合が高く、4割前後に紹介経験がある。
紹介した理由としては「会社から知人・友人を紹介してほしいと頼まれたから」(35.8%)、「自分が勤める会社の環境が良く、友人に勧めたいと思ったから」(35.6%)、「知人・友人から紹介してほしいと頼まれたから」(35.0%)が上位に挙がった。
調査は、2021年1月26日~2月1日、正社員として働いている20代~50代の男女のうち2020年に転職した人を対象に、インターネットで実施し1500人の有効回答を得た。(男性20代299人、男性30代324人、男性40代248人、男性50代111人、女性20代210人、女性30代147人、女性40代115人、女性50代46人)
配信元:日本人材ニュース
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