2021年7月07日
ハローワークを通じた障がい者の就職件数は8万9840件となったことが、厚生労働省がまとめた2020年度の障がい者の職業紹介状況で分かった。前年度比は12.9%減となり、2008年度以来12年ぶりに減少した。
障がい者の新規求職申込件数は、前年度比5.1%減の21万1926件となった。就職率は前年度比3.8ポイント減の42.4%だった。
障がい種別に就職件数を見ると、身体障がい者2万25件(前年度比21.4%減)、知的障がい者1万9801件(同9.6%減)、精神障がい者4万624件(同18.1%減)、その他の障がい者9390件(同52.2%増)となっている。
障がい種別に就職率を見ると、身体障がい者34.7%(前年度比6.4ポイント減)、知的障がい者57.7%(同1.7ポイント減)、精神障がい者42.6%(同3.6ポイント減)、その他の障がい者38.2%(同1.6ポイント増)となっている。
産業別にみると、医療,福祉(3万4417件)、卸売業,小売業(1万515件)、製造業(1万357件)の就職件数が多かった。
【産業別 就職件数トップ5】
1位 医療,福祉(3万4417件、構成比38.3%)
2位 卸売業,小売業(1万515件、同11.7%)
3位 製造業(1万357件、同11.5%)
4位 サービス業(9213件、同10.3%)
5位 運輸業,郵便業(3798件、同4.2%)
※公務・その他4890件(5.4%)除く
職業別の就職件数では、「運輸・清掃・包装等の職業」(3万208件)の割合が大きく、「事務的職業」(1万9703件)、「サービスの職業」(1万1276件)、「生産工程の職業」(9824件)が続いている。
【職業別 就職件数トップ5】
1位 運輸・清掃・包装等の職業(3万208件、構成比33.6%)
2位 事務的職業(1万9703件、同21.9%)
3位 サービスの職業(1万1276件、同12.6%)
4位 生産工程の職業(9824件、同10.9%)
5位 専門的・技術的職業(6568件、同7.3%)
都道府県別に就職率を見ると、最も高かったのは鳥取で66.4%、次いで、秋田63.8%、富山60.4%だった。最も低いのは神奈川で29.2%となった。
配信元:日本人材ニュース
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