2022年4月27日
正社員が不足していると感じる企業は5割弱となり、前年と比べて人手不足感は緩和していることがマイナビ(東京・千代田、土屋芳明社長)の実施した「中途採用状況調査(2022年版)」で明らかとなった。一方で職種別にみると、「ITエンジニア」では5割を超え、依然として人手不足感は強い。
2021年に中途採用を行った企業の正社員の人手不足感は、「余剰を感じる(とても感じている+感じている)」という回答が18.8%(前年比4.4ポイント増)、「不足している(とても不足している+不足している)」は47.6%(前年比14.3ポイント減)となった。
近年の傾向についてマイナビでは、「2020年より人手不足感は大幅に緩和しており、2021年の中途採用では適切な人員数の確保ができていることがわかる。また、企業規模別にみると、不足感は従業員数が少ない企業ほど強い傾向にある」と指摘する。
【正社員の人手不足感】(単一回答)
余剰をとても感じている 4.2%(前年3.5%)
余剰を感じている 14.5%(同10.9%)
ちょうどよく充足している 33.6%(同23.8%)
不足している 41.1%(同53.0%)
とても不足している 6.5%(同8.9%)
職種別の正社員不足感では、「不足している」の割合が最も高いのは「ITエンジニア」で52.5%、次いで「営業」43.2%、「医療・福祉」40.9%で、ITエンジニア職の不足感は特に強い。反対に、「余剰を感じる」の割合が最も高いのは「美容・ブライダル・ホテル・交通」で28.3%となった。
【職種別 正社員の人手不足感が高い職種トップ5】(単一回答)
1位 ITエンジニア 52.5%
2位 営業 43.2%
3位 医療・福祉 40.9%
4位 電気・電子・機械・半導体 40.7%
5位 技能工・設備・配送・農林水産 38.1%
2022年の中途採用の見通しは、「経験者・未経験者ともに積極的」という回答は減少傾向にあるが、「経験者採用は積極的だが、未経験者採用は消極的」は45.9%(前年比7.9ポイント増)、「経験者採用は消極的だが、未経験者採用は積極的」が13.9%(前年比7.2ポイント増)で、いずれも2018年以降で過去最高となった。特に経験者採用に関しては採用意欲が高い。
中途採用の見通しについてマイナビは「"今後1年間に採用はしない"は経年で変化が少ないことからも、企業の中途採用意欲は衰えておらず、今後は、求めるスキルや採用目的を明確にした活動が積極的に行われていく」と予測する。
【2022年の中途採用の見通し】(単一回答)
経験者・未経験者ともに積極的 29.6%(前年41.9%)
経験者採用は積極的だが、未経験者採用は消極的 45.9%(同38%)
経験者採用は消極的だが、未経験者採用は積極的 13.9%(同6.7%)
経験者・未経験者ともに消極的 5.1%(同8.0%)
今後1年間に採用はしない 5.4%(同5.4%)
調査は、2022年1月21日~24日、従業員数3名以上の企業において、直近(2021年1月~12月)に中途採用業務を担当しており、「採用費用の管理・運用」に携わっている人事担当者を対象にインターネットで実施し、1400件の有効回答を得た。
配信元:日本人材ニュース
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