2022年12月16日
リクルート(東京・千代田、北村吉弘社長)が運営する転職支援サービス「リクルートエージェント」における2022年度上半期(4月~9月)の中途採用動向調査によると、81.0%の企業で中途採用計画に対して未充足となっていることが明らかとなった。
回答企業9935社のうち2022年度上半期に中途採用の計画があった企業は、92.6%だった。採用計画ありの企業9195社の中途採用充足状況を見ると、採用充足企業(計画に対して100%以上採用できた企業)は19.0%で、採用未充足企業(計画に対して 100%未満しか採用できなかった企業)は81.0%となった。中途採用充足率が50%に満たない企業は50.7%だった。
中途採用充足状況について直近の過去3四半期分のデータをみると、採用未充足率は80%前後の高水準で推移しており、リクルートでは「引き続き構造的な人手不足であることがうかがえる」と指摘する。
【経年比較 中途採用未充足率】
2021年度上半期 79.9%
2021年度下半期 80.8%
2022年度上半期 81.0%
業界別に見ると、中途採用充足率が「100%以上」の割合が高い業界は、外食・店舗型サービス業界(22.8%)、消費財業界・総合商社(22.7%)、医薬・医療・バイオ業界(22.6%)などだった。
【中途採用充足率が「100%以上」の割合が高い業界トップ5】
外食・店舗型サービス業界 22.8%
消費財業界・総合商社 22.7%
医薬・医療・バイオ業界 22.6%
化学業界 22.4%
公共インフラ・官公庁 22.3%
一方、中途採用充足率「100%以上」の割合が低い業界は、IT通信業界(14.0%)、建設・不動産業界(16.6%)、電気・電子・機械業界(16.7%)などとなった。
【中途採用充足率「100%以上」の割合が低い業界ワースト3】
IT通信業界 14.0%
建設・不動産業界 16.6%
電気・電子・機械業界 16.7%
インターネット業界 16.8%
金融業界 19.4%
2022年度下半期(22年10月~23年3月)の中途採用計画(最少人数を中途採用計画とみなして集計)を聞くと、下半期の中途採用計画を「4人以下」としている企業が最も多く73.7%、「100人以上」としている企業が最も少なく0.9%だった。
「5人以上」採用計画している企業の割合は26.3%と、前年同時期の20.1%を上回る結果だった。
この要因についてリクルートでは「業績好調による採用人数拡大や、求めるスキルレベル等による採用難易度の高さ、上半期で充足できなかったポジションを下半期でも採用を続けるといったさまざまなものが考えられる」としており、今後については「引き続き企業の採用ニーズは顕在化しており、今後も人手不足の状況が続く」と指摘した。
【2022年度下半期 中途採用計画の企業割合】
4人以下 73.7%
5~9人以下 12.3%
10~49人以下 11.8%
50~99人以下 1.4%
100人以上 0.9%
調査は、2022年7月21日~9月7日、転職支援サービス「リクルートエージェント」を利用している企業を対象にインターネットで実施し、9935社の回答を集計した。
配信元:日本人材ニュース
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