2018年6月04日
人材サービスのパーソルキャリア(東京・千代田、峯尾太郎社長)がまとめた「DODA 転職求人倍率レポート」によると、4月の転職求人数は前年同月比10.5%増、転職希望者数は同20.1%増となった。
求人数は前月比1.0%減、前年同月比10.5%増、転職希望者数は前月比4.7%増、前年同月比20.1%増だった。
求人倍率は求人数が前月比で減少し、転職希望者数が増加したため、前月から0.13ポイント減の2.36倍だった。
4月は年度初めの繁忙期のため、転職活動をする人は1~3月に比べると減る傾向にあるが、今年は4月に入っても増加が続き、転職希望者数が前月比104.7%となった。
一方、4月の求人数は、3月末に募集が終了となった求人が多かったため、2017年9月以来7カ月ぶりに前月比で減少した。
パーソルキャリアでは求人数について「求人数の減少は、年度末での採用充足や採用終了、社内での人事異動などによる時期要因と考えられ、一時的なものといえるでしょう」と指摘する。
また、「4月から募集を始めた新規求人数(当月に募集を開始した求人)は増えており(前月比103.2%)、新規求人数と繰越求人数(前月から募集が継続している求人)を合わせた求人数は前年同月比では110.5%と求人数の多い状況は続いている」とした。
業種別にみると、求人数は8業種(その他を含まない)のうち「小売・外食」の1業種のみ増加した。
「小売・外食」では、特に外食で求人数が増加しており、新しい業態の人気店が採用を活発に行っていることが増加の要因となった。店舗で勤務する求人だけでなく、社内SEや経理・人事といった管理部門、品質管理などの求人も増加している。
【業種別 求人数増加率(前月比)】
小売・外食 6.5%増
IT・通信 0.5%減
商社・流通 0.7%減
サービス 0.7%減
メーカー 1.1%減
メディカル 3.4%減
メディア 4.9%減
金融 8.2%減
その他 3.0%増
職種別では、求人数は11職種のうち「販売・サービス系」、「事務・アシスタント系」、「専門職」の3職種で増加した。
求人数増加の要因は、「販売・サービス系」ではホテルの新規オープンに伴いホテルスタッフの募集が増えたこと、「事務・アシスタント系」では不動産・教育関連の企業で一般事務の採用が活発化していること、「専門職」では事業会社のIT投資が活発なことから、コンサルティングファームが経営コンサルタントを増員していること。
【職種別 求人数増加率(前月比)】
販売・サービス系 6.1%増
事務・アシスタント系3.7%増
専門職 3.4%増
企画・管理系 0.7%減
クリエイティブ系 1.0%減
技術系(電気・機械)1.2%減
技術系(建築・土木)1.8%減
技術系(IT・通信) 2.2%減
営業系 2.3%減
技術系(メディカル)3.0%減
技術系(化学・食品)11.9%減
今後の動向についてパーソルキャリアでは、「企業の採用意欲は引き続き旺盛で新規求人数は増えているため、5月以降も求人数の多い状態は続くでしょう。6月に新卒採用がひと段落したあと、中途入社者の採用活動を集中的に行う企業もあるので、これから夏場にかけて求人の種類は増えていく見込み」と分析している。
また、今年の4月の特徴として「2018年4月に新卒入社したばかりの人の登録が例年よりも多い傾向にあった。転職に対するハードルが下がっており、いますぐに転職したいという考えはなくても、早い時期から将来の選択肢の一つとして情報収集をする人が増えている」と指摘する。
配信元:日本人材ニュース
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