2021年3月24日
2020年に転職した人の平均年齢は32.0歳だったことが総合人材サービス会社であるパーソルキャリア(東京・千代田、峯尾太郎社長)の調査で分かった。2019年の平均年齢と比べ0.3歳上昇しており、調査を開始した2008年以降で最も高い年齢となった。
2020年に転職した人の平均年齢は32.0歳となった。男女別では、男性は前回から0.4歳上昇の32.5歳、女性は0.3歳上昇の29.8歳と、ともに平均年齢が上がり、いずれも調査を開始した2008年以降で最も高い年齢だった。
転職成功者の内訳を年代別に見てみると、「24歳以下」が2019年の10.3%から0.9ポイント減の9.4%、「25~29歳」が2019年の39.4%から0.6ポイント減の38.8%だった。
一方、「30~34歳」は23.2%から0.2ポイント増の23.4%、40歳以上は14.3%から1.2ポイント増の15.5%と増加した。
この要因についてパーソルキャリアでは「新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、多くの業界で景気が後退したことで即戦力となる人材の採用が主流となり、未経験者の採用が減少傾向であるため、30歳以上の割合が増加した」と指摘。
転職成功者の職種別の割合を2019年と2020年で比較すると、すべての年代で「技術系(IT・通信)」で転職する人の割合が増加した。
具体的には、「24歳以下」で2.7ポイント増の16.8%、「25~29歳」で4.0ポイント増の19.2%、「30~34歳」で2.4ポイント増の20.0%、「35~39歳」で4.1ポイント増の24.3%、「40歳以上」で7.2ポイント増の28.1%と、すべての年代で他の職種に比べ「技術系(IT・通信)」が最も数値を伸ばす結果となった。
この背景についてパーソルキャリアでは「コロナ禍で生じた"専門スキル・経験"を重視する傾向がある。また、非対面サービスの普及やテレワークに代表されるウィズコロナの働き方を支えるIT人材へのニーズの高まりも影響している」とした。
調査は、2008年~2020年の間に、dodaエージェントサービスを利用して転職したビジネスパーソン約24万人のデータをもとに算出。
配信元:日本人材ニュース
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