2019年9月09日
従業員に占める女性の割合は平均25.2%、管理職に占める女性の割合は7.7%となったことが帝国データバンクの「女性登用に関する企業の意識調査」で明らかとなった。
従業員に占める女性の割合は平均25.2%となり、2018年より0.3ポイント上昇した。 「30%以上」と回答した企業は30.2%だった。女性従業員割合が10%に満たない企業は28.0%(「10%未満」22.3%と「0%(全員男性)」5.7%の合計)だった。
管理職(課長相当職以上)に占める女性の割合は平均7.7%と、2018年より0.5ポイント上昇しており、比較可能な2014年以降で最も高くなっている。
管理職に占める女性の割合が「30%以上」とする企業は7.1%と、前年より0.3ポイント上昇した。管理職の女性割合が「0%(全員男性)」の企業は46.7%と半数近くに達するものの、緩やかな低下傾向が続いた。
役員(社長を含む)に占める女性の割合は平均9.8%となり、2018年から0.1ポイント上昇した。「0%(全員男性)」が58.0%と6割近くに達するものの、前年(59.0%)より1.0ポイント低下した。「10%未満」(15.5%)と合わせると、女性役員が10%に満たない企業は73.5%と前年より0.2ポイント低下した。
女性管理職の平均割合について規模別にみると、「小規模企業」で10.6%、「中小企業」で8.2%、「大企業」で5.5%と、規模が小さい企業ほど女性管理職の割合は高かった。
業界別では、「小売」、「不動産」、「サービス」で高く、1割を超えた。一方、「建設」、「運輸・倉庫」では5%程度にとどまった。
【業界別 女性管理職の平均割合】
1位 小売 13.9%(前年12.8%)
2位 不動産 12.9%(同13.4%)
3位 サービス 10.1%(同9.8%)
4位 金融 9.5%(同9.1%)
5位 卸売 8.1%(同7.4%)
6位 農・林・水産 7.9%(同5.9%)
7位 製造 6.1%(同5.6%)
8位 運輸・倉庫 5.2%(同5.1%)
9位 建設 5.0%(同4.7%)
今後の女性管理職の割合について「増加する」とする企業は23.6%、「変わらない」とする企業は58.7%となった。
「増加する」と「減少する」の差をみると、2019年は21.8ポイントとなり、前年比1.2ポイント減少した。2018年までは緩やかながらも拡大傾向を示していたが一転する形だ。
女性役員については、今後「増加する」と考えている企業は7.6%にとどまった。
調査は、2019年7月18日~31日、全国の2万3650社を対象に実施し、1万91社の有効回答を得た。
配信元:日本人材ニュース
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