2021年12月13日
2021年の全国の女性社長は54万919人で、調査開始以来初めて50万人を超えたことが東京商工リサーチの調査で明らかとなった。
企業数と女性社長数を対比した「女性社長率」の全国平均は14.2%で、2019年の前回調査(13.6%)に比べて0.6ポイント上昇し、調査開始以来10回連続で上昇した。
全国平均を上回ったのは12都府県で、唯一、20%超の沖縄県が20.4%(前回20.6%)でトップを維持した。次いで、東京都16.5%、福岡県16.1%、大分県16.0%、大阪府15.9%、山梨県15.2%と続く。
比率が最も低かったのは新潟県の9.1%だった。次いで、山形県9.2%、福井県9.5%、富山県9.6%、石川県9.8%で、この5県が10%を割り込んだ。
「女性社長率」を地区別にみると、最も高かったのは九州で15.15%だった。次いで、前回2位の関東と3位の近畿が入れ替わり、2位が近畿15.11%、3位が関東の14.9%となり、上位3地区が全国平均14.2%を上回った。一方、最下位の北陸は9.7%で唯一10%を割り込んだ。
女性社長数を都道府県別にみると、最も多かったのは東京都の14万1962人(前回12万3351人)で、10回連続のトップとなった。
次いで、大阪府5万2249人、神奈川県3万4457人、愛知県2万8712人、福岡県2万3745人と、企業数の多い大都市を中心に上位14位まで順位の変動はなかった。
少なかったのは、島根県1592人、鳥取県1982人、福井県2082人、秋田県2252人の順で、上位と同様に前回と顔ぶれは変わらず、企業数や人口に比例していた。
産業別でみると、女性社長数の最多は「サービス業他」の25万4856人(47.1%)で、過半数に迫る。女性社長率は、不動産業が24.1%でトップだった。
上場企業の女性社長(代表執行役を含む)は46社(判明分)だった。前回(41社)より5社増加したものの、上場企業全体に占める女性社長の割合は1.1%にとどまっている。
調査は、東京商工リサーチの保有する約400万社の経営者情報(個人企業を含む)から、女性社長(病院、生協などの理事長を含む)を抽出、分析した。
配信元:日本人材ニュース
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