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リバースメンター
「逆メンター制度」とも称される「リバースメンター制度」とは、これまで行われてきた、上司や先輩社員・職員がメンター(=指導者、助言者)となり、メンティ(=若手・新人)の公私にわたって相談に乗るなどして後輩のキャリア形成の支援を行う、いわゆる「メンター制度」の逆で、若手が上司や先輩社員・職員に助言する逆方向(リバース)に技術や考え方などを支援活動する仕組みを指します。
日本においてこの「リバースメンタリング」導入のねらいとしては、以下のようなものが想定できます。
1.若手がよく知っていてベテランが苦手な分野の伝授
インターネットの上手な検索の仕方、ZOOMなどのオンラインツールの使い方、ツイッターなどのSNSの活用法など、若手が良く知っていてベテランが苦手なことを若手からベテランに楽しさや利便性などを話してもらい、ベテランのその方面の知見を増やすとともに、双方を交流させ、溝が出来がちな双方の関係性を深めるというねらいです。
2.最新の知識・技術について好奇心や吸収力が高い若手から伝授
例えばDXに関するAIやRPAなどの知識を、好奇心や新しいことに対する吸収力が高い新人・若手に会得してもらい、その知識をトップや経営陣などのエグゼクティブ層に伝えてもらい、DX経営に対する知見を深めたり、RPAを使ってベテランと若手で職場の業務改善を行うプロジェクトを立ち上げ、ベテランが豊富な経験を活かして業務改善のネタを提供し、若手がそれをRPAなどのIT技術を使って改善を実現するかを考えるといった改善チームの活動としても効果的です。
ベテラン同様に、エグゼクティブ層と若手社員も普段はなかなか交流がありませんが、フラットな関係性を作って、双方の交流を深め、相互理解を深めることで、若手のエンゲージメントを高めたり、ベテラン・エグゼクティブ層も立場を逆転して若手から教授を仰ぐことでベテラン・エグゼクティブ層が心理的安全性の高い環境づくりを行う上での職場での風通しが良さを実現させることにもつながります。
3.子育て世代の理解を深める
エグゼクティブ層や管理職層向けに、現役の子育て世代が実際の子育てをする上で働き方の制約や会社に理解してもらいたいことなどを直接伝え、子育てに関する理解を深めるというねらいも効果的です。同様に介護と仕事を両立している方の理解を深めるという目的も効果的です。
リバースメンター制度は、上記のように様々な目的で効果が見込めるとともに、メンターとなる若手の成長のみならず、ベテランの成長や組織の良質な関係性を築くきっかけともなりますが、メンター、メンティの双方がリバースメンタリングの趣旨を理解していないとうまく回らない面もあるため、導入する上では、マニュアルの整備や制度作りなどの準備が必要です。
Pick UP
- メンター制度を円滑に運用するために現場で留意すること
- 後輩に寄り添いよき相談相手になる
- 育成の風土づくり、メンティーとのミスマッチを防ぐアセスメント、メンターのスキル強化研修など
- 社員同士の関係の希薄化を解消する教育プラン
- 初めてのメンター活動を動画で具体的に理解していく
- DXを実現するための教育・研修プログラムが何でも揃っています
- 新人・若手を早期に育成し、戦力化することでチームの生産性を底上げ
- 経験から学び成長するためのフレームワーク