決算賞与とは?ボーナスとの違いについて知っておこう!
2018.11.15
- ビジネス
決算賞与とボーナスの違いについて、言葉で説明できますか?実際にはよく分からないという方が多いかもしれません。二つは似ているようでいて、実は中身は別モノなのです。ここでは、決算賞与とボーナスの違いを分かりやすく解説します。
決算後に支給される決算賞与
「決算賞与」という言葉を初めて耳にした方もいるかもしれません。会社員であれば、ボーナスとは別に決算賞与を受け取ることができる場合があります。
会社は必ず1年に1回決算を行います。決算とは年間の収入と支出を計算して会社の経営状態を明らかにすること。決算賞与は、決算が終わった後に社員に支払われる賞与を指します。
「ボーナスとの違いは?」という疑問を解決するために、この二つの違いを順を追ってご説明しましょう。
決算賞与とは?
決算賞与とは、その年の会社の業績に応じて支給される賞与のことです。会社の利益を、社員に臨時のボーナスという形で還元します。
頑張った結果が形として還元されるので、社員のモチベーションアップにも繋がるでしょう。一方で、業績が前年より悪化した場合は、支給がないことももちろんあります。
残念ながら、必ず毎年支給されるものではないため、「支給されればラッキー!」くらいに思っていた方が、いざ支給されたとき嬉しいかもしれませんね。
ボーナスとの違いは?
決算賞与が会社の業績に応じて決算月に支給されるのに対して、ボーナスは、よほど経営状態が悪化しない限りは、毎年決まった時期に支給されます。
通常のボーナスは、大抵は夏・冬に「基本給の○ヶ月分」として支給されるもの。決算賞与は、決算月に支払われる臨時ボーナス(必ず支給されるわけではないため)という認識で良いでしょう。
会社側としても決算賞与の支給は節税対策となります。お互いにメリットがあるところが、ボーナスとの違いと言えるでしょう。
支給時期はいつ?
決算賞与支給時期は、法律で決められています。「事業年度終了の日の翌日から1ヶ月以内」です。多くの会社では3月・6月・12月のいずれかに決算月があるので、その翌月末までに支払われます。
ただし、決算賞与は基本的には支給が無いもの。会社側から決算賞与についての報告がなされない場合は、残念ながらその年の支給はありません。
平均どれくらいもらえるの?
決算賞与には、平均や相場というものは存在しません。会社とその年の成績によって様々だからです。その年の会社の利益分を社員数で割るなどして支給されるため、ボーナスの金額よりは少ないのが一般的ですが、なかには決算賞与の方が多い会社もあります。さらに、勤続年数や年齢で金額が変わる場合も。
基本的には会社の利益によりますが、会社が設備・社員数増加などに投資をする場合、そちらにお金が回って決算賞与が減る場合もあります。
決算賞与は支給されるだけでありがたいもの
決算賞与とボーナスの違いについてお分かりいただけたでしょうか。決算賞与はあくまで臨時ボーナスなので、たとえ数万円であったとしても嬉しいし、ありがたいものです。なおかつ、会社の業績が良いことの証ですから、安心して働くことができます。
「ボーナスでは○万円もらっていたのに決算賞与は少ない」「ボーナスとの違いが大きすぎる」などと不満を持つ人もいるかもしれません。しかし、決算賞与は支給されない、という会社も珍しくないのが事実。決算賞与がもらえるよう、会社を盛り上げていきたいものですね。
配信元:日本人材ニュース