グローバルな人材になる上で欠かせない4つの能力とは?
2018.11.08
- ビジネス
グローバル展開を目指す企業が増えている今日の日本では、国内のみならず地球規模で物事を考えることができるグローバルな人材が必要とされています。そこで今回は、世界に通用するグローバルな人材を育てる上で欠かせない4つの能力についてご紹介します。
今の日本ではグローバルな人材が求められている
均質国家の日本では、「いかに高品質な商品を提供するか」という考えを念頭に置きがちですが、その考えが世界で通用するとは限りません。日本の考えを海外でも広めていくべきだという考えを持った人材ばかりでは、グローバル展開の失敗につながりかねないのです。
日本の良さを客観的に捉えた上で、多様な物事の考え方・見方を受け入れ、世界で活躍することのできる人こそ、グローバルな人材といえるでしょう。
では、海外でのビジネスに適応できるグローバルな人材になるためには、どうすれば良いのでしょうか。グローバルな人材に必要な4つの能力についてご紹介していきます。
リーダーシップ
リーダーシップと聞けば、多くの方は周りの人間を引っ張っていく能力をイメージされるでしょう。しかし、ここでいうリーダーシップとは、他人を引っ張っていく能力のことではありません。
自分の言動を客観視できれば、その言動に対して相手がどう捉えたかを察知して分析できます。その結果、相手の捉え方に合わせた言動を率先して取ることができるのです。
つまり、ここでいうリーダーシップとは、相手とのやり取りの中で主導権を握れる能力のことを指します。
グローバルセンシティビティ
グローバルな人材は、グローバルセンシティビティを身に付ける必要もあります。グローバルセンシティビティとは、相手の文化やニーズ、物事の考え方に対して適応できる能力のことをいいます。
この能力では、相手のことを知ろうとする知的好奇心や、相手が自分とは違う人種・考え方でも、決して否定や批判、差別をしない柔軟且つフェアな対応が求められます。自分たちとの違いを見抜き、その違いを受け止めて適応する姿勢が最も重要といえます。
たとえば、手で料理を食べる国があったとします。日本では箸やスプーン・フォークを使うところですが、その国の文化にならって手で料理を食べようとする姿勢こそが、グローバルセンシティビティのひとつといえます。
セルフマネジメント
セルフマネジメントとは、生産性・時間効率を重視し、無駄を省くということです。グローバルな人材に必要な3つ目の能力としてあげられます。年功序列制度が浸透している日本では、上司の指示を受けて育っていく人間がほとんどなのに対し、海外では自ら課題を見つけて動き、成長していく人間がほとんどです。
こういった世界の仕事への取り組み方に順応するためには、自ら課題を見つけたり、生産性や時間効率を考えたりできる人材にならなくてはなりません。
自分の考えを発信するコミュニケーション能力
世界をビジネスの対象にするのであれば、言葉だけでなく、世界各国の人の考え方や文化などにも適応できなくてはならないのです。そのためには、自分の考えを持ち、その考えを発信する能力も必要不可欠といえます。
日本人の多くは、他者に流されやすい傾向がある、とよく言われています。また、自分自身の考えを持っていたとしても、それを発信せずに自分の中にとどめようとしてしまう傾向もあります。
こういった傾向を改善し、率先して自らの考えを発信できるような人材を増やしていくことも、グローバルな人材を育てる上で非常に重要といえます。
言語力を持つ人=グローバルな人材とはいえない
言語力を持つ人だけが、グローバルな人材ではありません。
いくら世界中の言葉に対応できる言語力を持っていたとしても、今回ご紹介した4つの能力がなければ相手と良好な関係を築くことは難しいといえます。
世界でビジネスを成功させるには、考え方や文化の違いを理解して受け止め、それに柔軟に対応できる能力も必要不可欠なのです。
今後、グローバル展開を視野に入れている方は、是非今回ご紹介した4つの能力を元にグローバルな人材教育を試みてください。
配信元:日本人材ニュース
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